小園プロ2度目マルチ安打&誠也4年連続20号も…17日にも自力V消滅

 2回、西川の適時打で本塁へ向かう小園
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 「DeNA8-5広島」(16日、横浜スタジアム)

 連敗を止めた勢いそのままにとはいかなかった。広島が逆転負けを喫し、5位に転落。4連覇を目指したシーズンで、きょう17日にも自力優勝の可能性が消滅する。ただドラフト1位・小園海斗内野手(19)=報徳学園=が「8番・遊撃」で再昇格後初先発し、プロ2度目のマルチ安打をマーク。鈴木誠也外野手(24)も球団11人目となる4年連続20本塁打を放ち、打線は反攻への兆しを見せた。

 20年ぶりの11連敗(1分けを含む)を止めてから一夜明け。連勝こそならなかったが、勝利に貢献しようとするドラ1ルーキーの姿が際立った。2安打をマークした小園は「緊張もしましたけど、続けていきたいです」と表情を引き締めた。

 15日の再昇格後初、プロ4度目の先発出場。二回1死一塁では同じドラ1ルーキー・上茶谷の2球目、外角スライダーを中前へはじき返し、好機を拡大。その後、西川の先制2点適時打など、3得点を呼び込んだ。四回先頭でも中前打をマーク。得点にこそ直結しなかったが、存在感を示した。

 攻守で持ち前の積極性を見せた。3打席目まではすべてファーストストライクをスイング。守備でも6月下旬に3試合4失策を犯したが、この日は2度の遊ゴロを無難にさばいた。緒方監督は「チャンスをものにしようと若さを出して積極的にやっていく姿を見せてくれて、打線に良い刺激になった」と評価。17日の先発出場について、東出打撃コーチも「可能性はあります」と話した。

 新戦力が躍動すれば、不動の4番も“らしさ”を見せた。1点を追う七回2死、鈴木が三嶋の外角スライダーを左中間席へ運ぶ一時同点弾。球団史上11人目、栗原以来の4年連続20号だ。

 ただ、「チームが負けてしまっているので…」と主砲の言葉は重い。後半戦初戦の勝利で負の連鎖を断ち切ったかに見えたが、主砲が一発を放った直後、七回に2番手・レグナルトがロペス、佐野に連続適時打を浴び決勝点を献上。打線に光は見え始めたが、投打の歯車は一向にかみ合ってこない。

 これで5位に転落し、首位・巨人とは12ゲーム差。昨年は8月15日に優勝マジックが点灯したが、きょう17日にも自力優勝の可能性が消滅する窮地に立たされた。

 「それは現実として受け止めてね」と高ヘッドコーチ。DeNAに勝ち越し、勢いをつけて19日から巨人を本拠地で迎え撃つ。

 ◆17日にも自力V消滅 広島は17日・DeNA戦に敗れ、巨人がヤクルトに勝てば、自力優勝の可能性が消滅する。18日以降に広島が残り56試合に全勝しても、95勝45敗3分けの勝率・679。巨人が広島戦残り14試合に全敗しても、広島戦以外の46試合に全勝すれば、97勝45敗1分けの勝率・683。広島は勝率で巨人を上回れない。また、広島●巨人△でも同様。

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