バティスタ2発で3位タイ浮上 巨人連倒!!「また勝つ」昨季Vロード再現へ

8回、2打席連続の勝ち越し2ランを放ちガッツポーズで雄叫びを上げるバティスタ(撮影・飯室逸平)
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 「広島4-2巨人」(20日、マツダスタジアム)

 広島のサビエル・バティスタ外野手(27)が1試合2発の大暴れだ。六回にバックスクリーン左へ2年連続20号となる同点2ランを放つと、2-2の八回は1試合では自身初の2打席連発となる勝ち越し2ランを放った。前日は3三振に倒れたが、一夜明けて完全復活を果たした。チームも6月1日以来の連勝。リーグ戦再開後初のカード勝ち越しで3位タイに浮上した。

 ドミニカンは「入ってくれ~!」と叫びながら駆けだしていた。2-2で迎えた八回、2死二塁。バティスタは前夜、見逃し三振を喫していた剛腕デラロサの直球をフルスイングした。打球は弾丸ライナーで、右翼ポール上部に直撃。2打席連続となる21号2ランに“バティスマイル”全開だ。

 「サイコーです!ランナーが出たらデラロサが出てくると思っていた。真っすぐを打とうと思っていた。状態?サイコーです!」

 助っ人が完全に目覚めた。2点を追う六回はバックスクリーン左へ特大の同点2ラン。前日は3三振。試合後迎打撃コーチから「ボールはよく見ているけど、ストライクは振っていこう」と助言を受けていた。一夜明けて緒方監督も「打撃コーチが指示した中で振っていってくれた。とにかくナイスバッティング!」と大絶賛だ。

 感謝の2発だ。この日は愛妻と18日に初来日した父・ホセさんがバックネットで観戦。いつも「もっと頑張りなさい」と激励してくれる父へ「今日はお父さんのおかげで打てました」とうなずいた。帰りは愛娘アメリアちゃんを抱っこしてタクシーへ。自宅ではおむつを替えるなどイクメンの一面もあり「かわいい」とメロメロだ。

 新相棒・フェリシアーノ通訳への恩返し弾にもなった。同通訳は28日に帰国予定。遠征先ではいつも一緒に食事に出掛け、配球など投手目線のアドバイスを受けてきた。「自分でコントロールはできないけど、本当にさみしい。フェリシアーノが帰る前にいい仕事ができて良かったです」と照れ笑いした。

 チームは首位巨人に2連勝。3連覇王者の底力を示し、3位タイに浮上した。思い返せば、1年前のマツダでの巨人3連戦は下水流のサヨナラ本塁打などで3連勝。一気にV3ロードを突っ走った。

 「今日は切り替えて打たないといけないと思っていた。迷惑ばかりかけてきたから、今日の2発は良かった。(チームは)これからまた勝つと思う」。巨人とは10ゲーム差。逆転Vへバティがムードを上昇させた。

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