磯村 一塁挑戦 代打の切り札プロ10年目新境地「期待に応えられるよう」

 広島・磯村嘉孝捕手(26)が13日、マツダスタジアムでの秋季練習に参加し、一塁守備に挑戦した。今季は自己最多の65試合に出場し、勝負強さを発揮。右の代打の切り札として、打率・278、4本塁打、21打点を記録した。自慢の打撃を生かすため、この秋は一塁守備を猛特訓。起用の幅を広げ、出場機会の増加を狙う。

 昼下がりのグラウンドに、磯村の元気な声が響き渡った。堂林からファーストミットを借り、特守に参加。高ヘッドコーチの助言に耳を傾けながら、約45分間、懸命に白球を追った。

 「難しいです。バウンドが1球1球違う。キャッチャー(の捕球)はサインを出すので、予測して心構えができる。(一塁は)左右に振られてスピン、スピードが違いました」

 プロ10年目を迎える来季を前に、初の一塁本格挑戦となる。今季は右の代打の切り札として活躍。勝負強い打撃が首脳陣の目に留まり、一塁挑戦プランが持ち上がった。佐々岡新監督も背中を押す。

 「守備コーチ、ヘッドコーチがやってみようと。この秋はいろいろやると思う。やらないよりやった方がね。起用の幅が広がる?それも1つの狙い。チャンスも増えるからね」

 発案者の高ヘッドはグラブさばき、足運びに太鼓判だ。「いい感じ。ボールを怖がらないからね」。一塁練習は今後も続け、秋季キャンプでの実戦で就くこともありそうだ。

 磯村も「期待に応えられるようにしたい」と前向きだ。10日には正捕手・会沢が国内FA権を行使せず、残留を表明した。一塁も松山らライバルがひしめくが、秋の猛特訓で可能性を広げていく。

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