岡田、高速スライダー習得で復活だ!4400万円で更改、4年目で初のダウンも

 「広島秋季キャンプ」(12日、日南)

 広島の岡田明丈投手(26)が12日、高速スライダーの習得に本腰を入れた。秋季キャンプの全体練習終了後の課題練習で、沢崎投手コーチを相手に約40分間のキャッチボール。契約更改では4年目にして初のダウン提示を受け、1100万減の4400万円でサインした。新球をモノにして、来季の復活を目指す。

 自然と熱がこもった。岡田はリリースの位置や指先の感覚を確かめながら右腕を振る。習得を目指すのは高速スライダー。最速156キロの剛球と途中まで同じ軌道を描き、打者の手元で鋭く変化する球だ。

 「ベース板で言えば、その半分くらい曲がる感じ。それが投げられるようになれば、真っすぐも生きてくる」

 真横に滑るイメージを持つ。球の握りは直球とほぼ同じ。リリース時の、ほんのわずかな違いで変化をもたらそうとしている。10球を投げたと仮定すれば「そのうち2球くらい納得できる球があった。すぐにできたら面白くない」。方向性はしっかりと描けている。

 先発ローテの軸として期待された今季は、わずか3試合の登板に終わった。入団以来、順調に勝ち星を積み重ねてきた右腕は、大きな壁にぶち当たった。「シーズンの最初でつまずいて、それから挽回できなかった」。練習後の契約更改交渉では4年目にして初のダウン提示を受け、更改した。

 佐々岡監督は救援陣強化のため、来季は岡田をセットアッパーに抜てきするプランを持つ。中継ぎの適性もあり、起用法には幅がある。「今季は苦い経験をした。このオフに、どれだけできるかにかかっている」と右腕。悔しさを力に変えている。

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