「広島秋季キャンプ」（２０日、日南）

　広島が２０日、宮崎・日南での秋季キャンプを打ち上げ、佐々岡真司新監督（５２）は“キャンプＭＶＰ”に野間峻祥外野手（２６）、坂倉将吾捕手（２１）、遠藤淳志投手（２０）、山口翔投手（２０）を選出した。今キャンプは高卒１年目の選手ら若手主体で臨んだが、１軍経験者が実力を発揮。４人には主力選手を脅かす存在として、さらなるレベルアップを期待した。

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　佐々岡監督から“キャンプＭＶＰ”に挙げられた４選手は飛躍を誓った。遠藤は最終日もブルペンで９４球の投げ込みを敢行。指揮官の期待に「うれしいですし、キャンプでアピールできた。１つ前進できたと思う」と手応えを強調した。

　同期の山口も５３球の熱投締め。みやざきフェニックス・リーグは「散々な結果だった」というが、キャンプから取り組んだ２段モーションに「力の入れ具合が分かってきた」と納得顔。「アツシ（遠藤）がいるから自分も負けられない。キャンプでも競い合えた」と表情を引き締めた。

　野手のＭＶＰ２人も自信を深めた。打撃好調だった坂倉は「実感がある」とうなずきつつも、「紅白戦で（味方の）知っている投手の中での結果なので、一線を引いている」ときっぱり。西武秋山らを参考にバットを寝かせる新打法に挑戦した野間は「ある程度いいバランスであまり形を崩されず振れている。継続してもっといいものをつかみたい」とどん欲な姿勢を示した。