安部、正三塁手奪取宣言 増額更改も「不完全燃焼」新外国人ピレラに負けん

 広島・安部友裕内野手(30)が10日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、200万増の4300万円でサインした。今季は114試合に出場し、打率・254、自己最多の8本塁打、28打点。得点圏打率は・200でレギュラーを奪えず、「不完全燃焼」の一年だった。来季こそ三塁の定位置奪取を誓い、打率・300、得点圏打率・320以上の目標も掲げた。(金額は推定)

 増額更改となったが、安部は来季へメラメラと燃えていた。鈴木球団本部長から「サードは新井が(08年に)FAで出てからずっと空いている」と期待の言葉を掛けられ、「『獲りにいきます』と言いました。勝負したいところはサード」と言い切った。

 今季は定位置奪取には至らず、「一言で言うと不完全燃焼」の年だった。秋季練習では幅を広げるために外野も挑戦したが、三塁定着が大前提。新外国人ピレラも三塁を守れる中、並々ならぬ決意で競争を勝ち抜く覚悟だ。

 そのために打撃面でも「打率・300、得点圏打率も・320以上、60打点は欲しい」と掲げる。今季は3月29日の巨人との開幕戦で菅野から先制V弾を放つなど輝きも見せたが、勝負強さに関しては不満が残る。「練習としては、センターから逆方向を」と心掛け、己を磨いていく。

 11月には1週間、持病の腰痛克服も兼ね、三重県内の施設で体の使い方や姿勢について学んだ。「劇的に変わったなという印象です。今年は自分の体の不調もあって、ベンチを外れたこともあった。そういったのは絶対になくしたい」と力を込める。

 「とにかく野球に集中し、そこに突き進んでいけたら」。17年には打率・310、得点圏打率も・336を記録した男が再び躍動し、V奪回への大きな力となる。

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