佐々岡監督×安仁屋宗八氏新春対談【3】誠也の前後打つ長距離砲欲しい

 広島・佐々岡真司新監督(52)と、カープOB会長でデイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏(75)が新春初対談を行った。リーグ4連覇が懸かった昨季はまさかのBクラスに沈み、今季はV奪回を目指すシーズン。新指揮官はリーグ優勝とともに自身初の日本一を誓い、安仁屋氏は53年ぶりとなる投手出身監督に大きな期待を寄せた。以下は対談その3。

  ◇  ◇

 安仁屋宗八氏(以下、安仁屋)「地元広島出身の中村奨成も忘れちゃいけない。みんなから聞かれるのは彼のことばかり(笑)」

 佐々岡監督(以下、佐々岡)「秋では頑張ってましたからね。オフの課題も与えた中で、この2月にどういう形でキャンプに入ってくるか」

 安仁屋「そうよね、1軍に入っていけるか、ワシも楽しみにしているんだ」

 -攻撃に関しては。

 佐々岡「まだ春季キャンプにならないと分からない面もありますけど、誠也の前後をしっかり打てるバッターが重要になってくるんじゃないかなと。1点を取る野球、1点を守る野球、カープ野球を継承しつつも、やっぱり打たないと勝てないというのを昨年感じたので。特にパ・リーグは打って打って、ランナーをためて長打という野球をしてくる。ランナーを進めて1点を取るというのもありなんですけど、やっぱり長打は相手にダメージを与える。そういう面では誠也は当然ながら、その前後にもホームランを打てる、長打を打てるバッターが欲しいと思います」

 安仁屋「昨年は3番、5番の打順の入れ替えがものすごく激しく、なかなか打線を固定できなかった」

 佐々岡「そうですね。松山の不調も響いたと思いますし、田中の不調もあった。ただ、今の時代は2番に長打を打てるバッターが入ったりもするので、4番にそこまでこだわるべきかは分からないですけど、オーソドックスであれば4番を軸に3、5番のバッターが重要になるんじゃないかと思います」

 安仁屋「5番はある程度長打を打てないと、誠也を敬遠という形があるからね。5番はすごく重要。5番を誰にするのかという選択がすごく難しくなってくるよね。野手のことは野手のコーチに任せて決めていかないと。毎日毎日、日替わりではイカンしね」

 佐々岡「ある程度、固定はしたいんですけど、相性とか左右の問題もあるだろうし、体調面も含めて、いろんなデータをそろえた上で考えないといけない。基本はメンバーを固定できたら強いと思いますけど」

 安仁屋「高ヘッドが軸になるんだろうけど、打撃コーチ、守備コーチともよく話し合っていかないとね」

 佐々岡「攻撃と守備は高ヘッドを中心に、打撃に関しては朝山コーチともコミュニケーションを取りながらやっていきたいと思っています」

 安仁屋「それがいい。1人で悩んでもしょうがない。勝ったら勝ったで悩むことがある。負けたらなお悩まんとイカンから、ある程度、コーチに任せてね。そうしながら自分が気づいたこともどんどん積極的に話していけば、また良いときのカープに戻れるんじゃないかな」

 -他の5球団も補強を進めている。

 佐々岡「今は他球団のことより自分のところの方が…(苦笑)」

 安仁屋「そこまで余裕はないよな」

 佐々岡「各球団とも外国人を中心に補強しているけど、うちも外国人は取ってるわけだし、実際に見てみないと分からないこともある。他は他で、まずは自分のチームというところです」

 安仁屋「不安半分、楽しみ半分、やりがいを感じるよね」

 佐々岡「そうですね。今の段階では先発もいろんなピッチャーがいるし、後ろも数はいる。野手もセカンドの菊池が残ってくれたのはとても大きい。外野にしても誠也、西川、長野がいて、野間も秋のキャンプでは良かった。そういう面では楽しみな部分は十分あると思います。不安もあるけど。期待もしっかりあります」(終わり)

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