広島・遠藤“千賀塾”入門 金言授かり開幕ローテ勝ち取る

 広島の遠藤淳志投手(20)が18日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレ後、ソフトバンク・千賀らとの合同自主トレで金言を授かったことを明かした。福岡県内で行われている「鴻江スポーツアカデミー」に14~16日まで合流していた。鷹のエースから学んだフォームなどを突き詰めて、開幕ローテ入りを目指す。

 石原慶の言葉が全てを物語っていた。マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で、遠藤を見たチーム最年長がつぶやいた。「千賀にそっくりだな」。鷹のエースに指導を仰ぎ、持ち帰った体の動かし方。さらなる成長につなげる構えだ。

 「本当にたくさんの事を見て、考えて、勉強する事ができました。3日間は短すぎましたね」。そう語る遠藤の表情は、充実感にあふれていた。

 “千賀塾”への入門がかなった。千賀は、1年目から技術指導や動作解析に精通する鴻江寿治トレーナーに師事してきた。今年も同氏の主宰する「鴻江スポーツアカデミー」の合同合宿に参加。遠藤は関係者を通じて14日から16日までメンバーに加わった。

 昨季、育成出身では史上初となる無安打無得点試合を達成した右腕から得るものは多かった。この日のキャッチボールでは、セットポジションから左足を上げて投げ始めるまで、顔は打者方向ではなく三塁方向を向いていた。

 「ブレのない形をつくるのが狙いなんです」。千賀も三塁方向を向いて左足を上げる。体の軸を意識して真っすぐ立つ事で、スムーズな体重移動を生み、無駄なく力を伝えられるためだ。

 課題とする左足つま先の開きを抑える方法として「サイドスロー」でのキャッチボールを勧められた。横手投げは体を横に回転させるため、つま先が開きにくくなるためだとういう。発想を転換する力。引き出しの多さに驚くばかりだった。

 この合同練習にはソフトボール女子日本代表の上野由岐子も参加している。レジェンドは北京五輪で金メダルを獲得。37歳となった今も日本の絶対的なエースだ。「変化球と真っすぐでグラブの位置が微妙に違うと言われたと聞きました」。わずかな違いを見逃さない鋭い洞察力に度肝を抜かれながらも、春季キャンプでの克服へ意欲を燃やした。

 「開幕ローテを勝ち取りたい」。間もなくサバイバルレースの号砲が鳴る。トレーニング方法や考え方など、千賀から吸収したノウハウを生かして、厳しい道を切り開いていく。

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