カープ山口ボクシングトレで160キロ “あしたの翔”勝つべし!勝つべし!勝つべし!
広島の山口翔投手(20)が19日、将来の大目標として速球160キロ到達を掲げた。現在はボクシングで瞬発力を鍛えるトレーニングを実践中。またウエートトレーニングなどで体重増加を図り、頑丈なボディーを手に入れる構えだ。直球に磨きを掛けてまずは5勝、さらに新人王獲得にも意欲を燃やした。
新成人を迎えた若き右腕が異色トレでレベルアップを図る。15日から始まった合同自主トレでは積極的にブルペンで投球練習を行う一方、トレーニングメニューにボクシングを取り入れていることを明かした。
チームメートの中村祐に誘われ、年始から週3回の頻度でジムに通う。「瞬発力を鍛えるため。ピッチングの感じでパンチしています。全身筋肉痛になりますね」と効果はてきめんだ。
昨季はうれしいプロ初勝利を挙げるも、その後は打ち込まれて3連敗。「リリースする前に力が掛かってしまうところが課題。そこができないから力んで投げてしまう」と課題を口にする。
その反省から上半身の力だけに頼らないようボクシングトレを導入し、さらに下半身を中心としたウエートトレーニングにも励む。現在は84・6キロで「理想は85キロ。88キロとかまで持っていって絞れれば」と言う。今オフ、体重は増加中で軌道に乗っていると山口は明かす。
持ち味はノビのあるストレート。「真っすぐを極めたい。今は(MAX)152キロぐらい。155キロから160キロを目指したい。体が強くなれば、もっと出ると思う」と自信をのぞかせる。
勝負の3年目に向け「最低5勝。新人王の権利もまだあるので取りたい」と自らの理想を追求していく。