DJ・ジョンソン 鯉のヒゲ魔神になる 「自信ある」広島の抑えに名乗り

 力強く白球を突き出すDJ・ジョンソン(撮影・立川洋一郎)
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 広島は27日、マツダスタジアムで新外国人選手のDJ・ジョンソン投手(30)=前ロッキーズ、テイラー・スコット投手(27)=前オリオールズ、ホセ・ピレラ内野手(30)=前フィリーズ=の入団会見を行った。DJ・ジョンソンはあごひげがトレードマークの本格派右腕。最速153キロを誇る“鯉のヒゲ魔神”は、クローザーに立候補。“鯉の大魔神”として存在感を示し、チームのV奪還と日本一を誓った。

 DJ・ジョンソンは、目指すポジションをはっきりと口にした。それは守護神だ。最速153キロの直球に加え、縦に割れるカーブが武器の新助っ人は、あごひげをさすりながら“鯉のヒゲ魔神”になると言い切った。

 「これまでのキャリアでも抑えをやった。抑えをやる自信はあるし、やるためにやってきたからね」

 昨季はロッキーズで中継ぎとして28試合に登板し、0勝2敗、防御率5・04。メジャー通算では35試合に投げた。特長は奪三振の多さで、計31回1/3で33Kをマークした。「ストライクゾーンの中で勝負するのが僕のスタイルだ。奪三振ショー?もちろん期待していいよ」。来日前には知人のヤクルト・マクガフから日本野球についての助言ももらった。イメージはバッチリだ。

 V奪回への懸案事項は「勝利の方程式」の再整備。中でも九回を担う投手が最重要だ。佐々岡監督は守護神に求めるものを「強い球が投げられ、三振が取れる」と言ってきた。昨季途中から務めたフランスアを筆頭に、同じく新助っ人のスコットが候補。昨年11月に右膝の手術を受けた中崎も返り咲きを狙っている。

 頼もしい言葉を並べたDJ・ジョンソンのトレードマークは、長く伸びたあごひげだ。米独立リーグでプレーしていた11年から伸ばし始めた。特に験担ぎをしているわけではないが、現在のひげは「17年2月から蓄えている」と説明。2~3カ月に一度、ハサミを入れて整えているという。

 この日、球団から発表された新グッズの中には、右腕のひげをモチーフにした「ヒゲキャップ」も登場した。初来日した選手の関連グッズが開幕前に作られるのは異例で、期待の大きさがうかがえる。

 会見では、覚えてきた日本語を披露した。「ワタシハDJデス。ヨロシクオネガイシマス」とあいさつ。日本にも興味津々で「広島の街に早く溶け込んで、生活を楽しんでいきたい」と笑顔をのぞかせた。

 登板数などには言及しなかったものの、防御率2点台以下を目標に掲げた。「力を最大限に発揮して、チームに貢献したい」。大魔神のごとく剛球で相手打者をねじ伏せ、歓喜の瞬間を手繰り寄せる。

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