広島・田中広 復活第一歩!右膝手術後初の“快音” 守備も軽快「問題なく動けた」
「練習試合、広島5-4ロッテ」(14日、コザしんきんスタジアム)
新選手会長に、頼もしさが戻ってきた。広島・田中広輔内野手が「1番・遊撃」で先発出場し、2打数1安打。昨年8月に右膝の手術を受けて以降、初の対外試合で“初安打”をマークして存在感を示した。
三回の第2打席だった。1死から9番・野間が四球で出塁すると、田中広への3球目に二盗。カウント2-1からロッテ・チェンの4球目を引っ張ると、打球は一、二塁間を鋭く抜ける右前打。タイムリーにこそならなかったが、快音を残し「得点圏で、狙い球を絞って打てたので良かった」と納得の表情を浮かべた。
バットだけでなく、2度の守備機会でも軽快なフットワークを披露。手術の影響を感じさせない動きに「心配なく動けた。(患部に)気を使わず一歩目を切ったりしてプレーできている。そこが一番かな」と手応えを明かす。
ただ、冷静さも忘れない。2次キャンプでは実戦が多く組まれており「試合に出て、どういう張りが出るのか、確かめながらやりたい」と患部の状態をケアしつつ、開幕に向けて状態を整えていく。
三回の出塁後は、同じ遊撃のレギュラーを争う小園が代走に送られ、小園も七回に1安打。激しさを増すポジション争いを勝ち抜くため、背番号2はアピールを続ける。