広島フランスア 守護神奪取へ剛球復活!「秘密」の握りで真っすぐ手応え
広島のヘロニモ・フランスア投手(26)が守護神奪取へ状態を上げてきた。28日はマツダスタジアムで行われた実戦形式のフリー打撃に登板し、打者7人に安打性は2本で、3三振を奪った。抑え争いはDJ・ジョンソン、スコットとの三つどもえ。大本命がギアを上げる。
打者の手元で伸び上がるような軌道だった。実戦形式のフリー打撃に登板したフランスアが、剛球でねじ伏せた。打者7人に投げ、小窪から2三振を奪うなど計3奪三振。パワーピッチャーとしての存在感を放った。
「『真っすぐが良かった』とコーチにも言ってもらった。自分でも良い感じだと思う」
春季キャンプでは、球速が出ていても簡単にはじき返される場面が多かった。コンディションを仕上げている段階ではあったもの、本来のキレでないのは明らかだった。「シュート回転しているんだ」と首をかしげたときもあった。
復調の兆しを指先に見いだした。登板前の投球練習で、これまでとは違う握り方で直球を投げた。詳細は「秘密」としたが、それでも「感覚が良い」と手応えを得た。
春季キャンプの守護神レースでは、DJ・ジョンソンとスコットにリードを許した。だが、昨季も抑えを務め、修羅場をくぐり抜けた経験がフランスアにはある。空振りが奪える直球が戻れば、信頼を勝ち得ることができる。
佐々岡監督は「力強さがあって、低めに来ていた」と目尻を下げた。外国人3選手で争う守護神の座。取り戻した武器で奪い取る。