広島・塹江“メリハリ調整” 短時間でも密度を濃く総合力アップ
広島の塹江敦哉投手(23)が7日、開幕日が不透明な状況下で“メリハリ調整”を行い、コンディションを整えていく考えを示した。「限られた時間の中で充実した時間を」と短時間で密度の濃い練習を重ねていく。
全体練習再開となったこの日は、キャッチボールなどで調整。8日からは午前と午後で2班に分かれての時差練習となる。実戦の予定が立たず、打者に投球できる機会がないのは調整上の難点だが、その中で「イメージするだけでも違う」と自身が登板したオープン戦の映像を見返すなど現状分析に努める。
球速アップや変化球の精度向上など、具体的な部分に焦点を当てる方向性もある。だが「全体的に安定した投球をすること。選択肢を増やしていきたい」と総合力を高めることをテーマに掲げた。同時に「ケガをしないように体を作ること」にも取り組み、自身の足元を冷静に見つめる作業も忘れない。
睡眠や食事など、生活リズムを整える体調管理も重要視する。開幕日は未定だが、初の開幕1軍に向けて「それはもちろん」と力を込めた。「一日一日をどれだけ充実させていくかだと思うので」と左腕。目の前の毎日を意味のあるものにしていく。