広島・安部 広角打法で打力向上へ 逆方向に強い打球でヒット量産

 広島の安部友裕内野手(30)が8日、マツダスタジアムで行われた分離練習に参加し、安打増と出塁率アップを誓った。現在は、「長く球を見るため」に逆方向へ力強い打球をはじき返すことをテーマに日々の練習に励んでいる。広角に打つことでさらなる打力向上を目指す。

 はつらつとした表情を見せながら大粒の汗を流した。青空の下、分離練習に参加した安部はノックやフリー打撃を行い、約2時間の練習を終えた。

 打撃練習では、オープン戦からより意識し始めたという逆方向へ力強い打球をはじき返すことをテーマに掲げながら、日々の練習に励んでいる。「投手が投げる変化球の中でも落ちる球が多い。そこに対応できるように。ボールを長く見るため」と理由を明かす。

 引きつけて打つことで球を呼び込むことができるようになり、それによって変化球などの緩急に対応することができる。見極める時間が増えることでよりコンタクトできる確率を上げる狙いがある。

 しかし、単純な流し打ちということではなく、あくまで左中間方向をめがけて引っ張るというイメージを心掛けている。「スピンを利かせて引っ張るような感じ。外の球も長く見られるし、より引きつけられる。コツンと当てるだけの打ち方も減る。しっかり長く見られれば、メリットしかない」とキッパリ。泳いだスイングではなく、強く振った上で鋭い打球を打つことを意識している。

 昨季に記録した全67安打中、左方向への安打数は14本で全体の約2割。本塁打も8本中7本は右方向への打球とやや偏っていた。広角に打ち分けることができれば、より打撃の幅も広がり、打力向上につながる。「ヒット数も打率も大事。まずは打たなきゃいけないが、四球での出塁率もより大事になってくると思う」と安打数増加を目標に掲げながら、選球眼をさらに鍛えていく考えを示し、出塁率アップを口にした。

 この日は通常練習に加えて足腰を鍛えるために坂倉とともに捕手トレーニングに参加するなど日々の練習にも工夫を凝らしている。「今だからできることなので」と口元を引き締めた。

 今季13年目を迎える背番号6は、開幕延期期間を有効に活用しながら、スタメン定着に向けて一歩ずつ階段を上っていく。

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