カープ今村、片足フィニッシュで球速UP 左足の反動生かす“黒田流”に

 広島の今村猛投手(29)が10日、廿日市市の大野練習場で行われた2軍「通い組」の練習に参加し、左足の反動を生かして球速アップを目指すことに意気込んだ。投球後に左膝が伸びた状態を保てれば、腕が振れて質の高い直球を投げ込めると分析する。“片足フィニッシュ”で速球を投げ込み、復活への歩みを進めていく。

 静かな語り口とは裏腹に、内に秘めた闘志が今村の胸にはある。求めるのは、質の高い直球。「真っすぐで、いい球を投げられないと勝負できないので」と話す通り、この日のブルペンは約40球、全て直球を投げ込んだ。

 ブルペン投球の終盤には、左足の着地を確認し「地面の反発というか、左足の反動を使って腕を振りたい」と取り組みを明かす。「投げるタイミング、バランスが良ければ片足でフィニッシュが取れると思うので、それができれば」と投球後に左足一本で立つ姿を目指していく。

 もちろん、全球その姿を再現できるとは限らず「できない時でもいいボールが投げられるように」と冷静さも忘れない。具体的な理想には「黒田さんも左足が伸びるような形だった」と球団OB・黒田博樹氏(45)の名を挙げ「大リーグの投手も左足を伸びるようにして投げる人が多い。そういう形の方がスピードが出るのかな」と“片足フィニッシュ”の効果を分析した。

 左足の反発力を生かせば「自然と腕も、もっと振れるようになるかな」と話し「理想としては、150キロを投げられれば」と力強い速球を取り戻す一助にもなりうる。昨季はわずか27試合の登板に終わった今村が、虎視たんたんと逆襲を狙う。

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