広島・大瀬良 29日から実戦3試合登板「駆け引きもやっていけたら」

 開幕投手に内定している広島・大瀬良大地投手(28)が28日、開幕までの実戦に本番モードで臨む姿勢を示した。29日の紅白戦を含め、開幕までの実戦登板は3試合となることが濃厚で、限られた時間の中で強度を上げながら、最終仕上げを施していく。

 開幕まで残り3週間。29日の紅白戦で3イニングを投げる予定の大瀬良の口調から、静かな闘志が伝わってきた。「まずは、何とか抑えるためにやっていかないといけないでしょうし、投げていく強度も上げていかないといけない」と本番モードを強調した。

 22日のチーム練習で実戦形式の打撃練習に登板し、打者7人を1セットとして計2セット。42球を投げて安打性は5本で、最速は145キロだった。細かい制球を求めなかった前回登板と違い「駆け引きもやっていけたら」と打者との対戦を通じて得られる感覚も呼び起こしていく。

 開幕戦まで中6日で回れば、紅白戦を含めて3試合の実戦登板が可能。次回は6月5日のオリックス戦(京セラ)、開幕前最後のマウンドは同12日のソフトバンク戦(ペイペイ)が濃厚だ。「出たモノに対し、次の実戦に向けてやっていくというスタンスで」とマウンドで明確になった課題を修正していく作業を繰り返す。

 分離練習中は投球練習で改良中のシュートを試投するなど、自らの幅を広げる試みにも時間を割いた。だが「投げていって勝負していく中で余裕があれば、試していくという感じ」。あくまでメインに据えるのは、自分の投球スタイル。総合的な精度向上を狙い、仕上げに入る。

 例年は春季キャンプの実戦登板からイニングを伸ばし、準備期間を長く取れた。今年は短期間で強度を上げていくため「体の反応を見ながらになっていくと思うんですけど、ケガだけないように。それに尽きるかな」と自らに言い聞かせるようにうなずいた。

 開幕日が決まらない日々が長く続いたが、6月19日の開幕が決定した。「気持ち的には、どんどん上がってきている感じ」と日を追うごとに、気持ちを高ぶらせているエース。限られた登板機会で自信を深め、シーズンに弾みをつける。

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