広島 守護神候補のフランスアが大炎上 1回5失点「真ん中に集まってしまった」
「広島紅白戦、白組7-2紅組」(30日、マツダスタジアム)
広島のヘロニモ・フランスア投手(26)が30日、紅白戦で打ち込まれた。七回から登板し、1回打者9人に投げ5安打5失点だった。スコットとDJ・ジョンソンと争う守護神の座。大役を勝ち取るためには、6月2日からの対外試合で結果を残し続けるしかない。
守護神争いの明暗が分かれた。スコットが1回無安打無失点だったのに対し、DJ・ジョンソンは1回2安打2失点。フランスアは1回5安打5失点と打ち込まれた。佐々岡監督はドミニカンについて「球速は上がってきているんだけど…」と表情を曇らせた。
昨季12セーブのフランスアがピリッとしない。七回から登板し、先頭・長野の四球からつるべ打ちにあった。「自信を持って投げたけど苦しかった。真ん中に集まってしまった」。最後の決め球が甘くなり声を落とした。
チーム練習より以前の分離練習では、下半身強化に主眼を置いた。上半身に頼りがちだったフォームのバランスを整えるためだ。この日の最速は152キロ。それでも高めの速球でファウルや空振りが奪えず窮屈な投球になってしまった。
6月19日に開幕を見据え、2日から対外試合が始まる。12日からのソフトバンク3連戦は開幕前最後の試合となるため、選手起用は本番モードになる。守護神を争う3人には、9試合の中から均等に登板機会が与えられる予定だ。
「きょうの1試合でどうこうはない。競争をしてほしい」。佐々岡監督は力を込めた。チームの勝敗を大きく左右する、九回の男の確立。指揮官は強いアピールを願っている。