広島・松山 完全復活打 キラリマルチ 鯉逆転負け3位後退ももう大丈夫

 「ヤクルト4-3広島」(1日、神宮球場)

 広島の松山竜平外野手(34)が復帰後3試合連続となる安打をマーク。三回に右翼線へ適時二塁打、八回には先頭で中前打を放ち、マルチ安打の活躍を見せた。下半身のコンディション不良でファーム調整をしていたが、6月26日に1軍昇格。27日の中日戦から3試合連続「5番・一塁」で奮闘している。チームは惜敗したものの、背番号「55」の完全復活は明るい材料だ。

 雨の神宮に頼もしい姿があった。巧みなバットコントロールで安打を放ち、好機では得点をもたらす勝負強さがあった。松山が2安打1打点で復帰後3試合連続安打を記録。悔しい敗戦の中で完全復活の姿を示した。

 「すごく体が動いているし投手とのタイミングも取れている。これをしっかり続けてチームの力になりたい」

 まずは三回だ。西川が左前適時打を放ち2-2で迎えた1死一、二塁で技術の高さを見せつけた。ファウルなどで粘った後の11球目を振り抜き、右翼線を破る適時二塁打を放った。

 「何とか粘って、食らいつくことができた」。はじき返した1球は、外角低めギリギリへ投球されたチェンジアップ。チーム屈指の高い技術力があるからこその一打だった。

 八回の先頭では、マクガフの150キロ直球を振り抜き、中前へはじき返した。この回、得点には結びつかなかったものの、チャンスメークする一打。ベンチの雰囲気は一気に盛り上がった。

 出遅れを取り戻すために燃えている。5月上旬に下半身のコンディションで1軍から離脱。3軍でリハビリに専念する時間があった。首脳陣から「開幕・5番」と期待され、自身もそれに応えようと過ごしてきた。それだけにふがいない気持ちでいっぱいだった。

 下半身への負担が大きい全力ダッシュは「問題ない」ときっぱり。6月26日に1軍に昇格し、27日の中日戦から「5番・一塁」でスタメン出場を続ける。勝負強さを買われ、鈴木誠の後ろを託される。強い責任感もある。

 守備では初回1死一塁で、青木の打球を処理したピレラのワンバウンド送球に対し、体を目いっぱい伸ばしたが、捕球できなかった(記録はピレラの失策)。「止めてあげられたら良かったんだけど」と、悔しさをにじませた。

 開幕から4カード続いたビジターでの戦いは2日が最後になる。勢いを継続させ広島へ戻るためには、負けられない。鈴木誠とともに松山のバットにも期待がかかる。

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