広島・佐々岡監督は選手に遠慮することなくもう少し厳しい采配を 北別府氏が注文

 広島は45試合を終えて18勝23敗4分け、5位に低迷している。12日までの9連戦は、中日に連敗したものの5勝4敗と勝ち越した。8月に入って投手陣に明るい兆しが見え、白星が先行している。デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏がDeNAと並んでリーグトップのチーム打率・275を誇る打線に注文したのは、相手投手が嫌がるような攻撃をということだ。

 広島は12日の中日戦(マツダ)で4安打、3併殺もあり1得点で敗れた。北別府氏は「相手の投手が良かったといえばそれまでだけど、チーム打率がいいから打者任せになっている」と指摘した。

 続けて「もう少し足をからめる野球ができないだろうか。エンドランは危険が高いけど、他のチームはじゃんじゃん走ってくる。カープは走れる選手がいるのに今、仕掛けていない。次のバッター待ちという感じになっている」という。

 投手目線で「ランナーが走ってこなければ打者に集中できる。走るかもしれないと思うと、けん制を入れたり間合いを長くしたりと投手はやるべきことが増え、集中できなくなる。加えて配球も直球系の球が増えてくる」と話した。

 チーム打率・275はDeNAと並んでリーグトップ。得点も巨人に続いて2位だが、勝負どころでの一打が出ていない。北別府氏は「打率はいいんだけど、走者がいるときに引っ掛けたりするなどのチームバッティングができていない」と状況に応じた打撃ができていないと分析する。

 加えて「監督が代わりまだ新監督の采配に慣れていないということがあるかもしれないが、足を生かした攻撃がまだできていないように思う。極端に抜いてはいないけど、最後まで走ることができていない。一塁ベースの手前で抜くとか、そのあたりがカープらしくない」と昨年までとの違いも指摘。「そういう意味では、最後まで全力で走ることができていない選手に遠慮することなく、もう少し厳しい采配を見せてもらいたい。選手も人情に厚い佐々岡新監督の期待に沿えるような熱い野球を見せてほしい」と願った。

 例年なら8月中旬に5位では厳しい成績だ。しかし、今年はコロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れたため、まだ45試合を消化しただけで75試合も残っている。「ここまでは投打がかみ合わなかったが、1日で順位も変わる状況。もう一回、カープの野球というのをやっていけばまだ分からない。どこも強くない。1試合1試合コツコツ勝っていけば手の届かない時期ではない。1位の巨人を追っかけていかないと。3連覇したチームの意地を見せてほしい」と、挽回のチャンスがあると見ていた。

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