広島・島内3ホールド 反撃絶つ七回3人斬り「真っすぐで押していける」
「中日5-9広島」(2日、ナゴヤドーム)
険しい広島勝利への道を島内が切り開いた。6-5で出番が巡ってきた七回をきっちりと3人で斬る。中日に傾きかけていた流れを呼び戻し、再びチームに勇気を与えた15球。「内容的には良くなかったけど、結果0点で良かった」と汗を拭った。
直前の六回に打者11人の猛攻を仕掛けられ5失点。リードはわずか1点になった。先頭・平田は二ゴロに仕留めた。続くアルモンテには四球。一発を浴びれば逆転を許す状況だったが、4番・ビシエドを投ゴロ併殺打でしのぎきった。
150キロを超える直球が最大の武器ながら、福岡・光陵1年時の球速は130キロにも満たなかった。1年秋にようやく132キロをマーク。「それで喜んでいた」と懐かしそうに振り返る。
球速アップは2年から本格的に取り組んだ筋力トレの成果だ。当時50キロだった体重が着実に増加。伸びた身長とも比例するように3年春には142キロを計測した。進学した九州共立大で才能が一気に開花した。
今季は開幕1軍を逃したものの、結果を残し、勝ちパターンでのマウンドを任されるまでになった。「真っすぐで押していける。いかにストライクゾーンで勝負ができるかだと思う」。これで3ホールド目。成長を続ける右腕の存在は今や欠かせない。