広島・大盛“菅野キラー”になる!プロ初三塁打「他のエース級もドンドン」

 「広島1-6巨人」(29日、マツダスタジアム)

 広島が拙攻で敗れ、巨人に対して前カードから4連敗。借金は今季ワーストタイの13となった。菅野に球団新記録となる開幕投手からの12連勝達成を許した中、大盛穂外野手(24)が初回にプロ初の三塁打。“菅野キラー”としての成長に期待が高まる。確かな手応えを自信に変え、飛躍を目指す。

 出鼻をくじく電光石火の一打に鯉党が沸いた。快音を響かせ、快足を飛ばした大盛は一気に三塁を陥れた。

 初回、先頭で迎えた打席でカウント0-1からの2球目。菅野が投じた真ん中137キロのカットボールを捉え、右中間に運んだ。プロ初となる三塁打に「直球を待っていたが、うまくさばけた」。続く田中広が左犠飛を放ち、わずか7球で先制のホームを踏んだ。

 “菅野キラー”として期待が高まる。9月22日に初対戦。第1打席で左中間への二塁打を放ち、チーム初安打を記録した。ここまで通算6打数2安打ながらも、今後が楽しみだ。「タイミングは合っているのかな」と自己分析し、「とても自信になる。他のエース級の投手もドンドン打っていきたい」と確かな手応えをつかんだ。

 ただ「前回も1打席だけ打って、その1本で終わってしまった。1回で終わらないようにしたい」と反省も忘れない。1-3で迎えた五回。無死二、三塁の絶好機で打順が回ったが「落ちる球に手を出してしまった。駆け引きで負けてしまった」と低めのフォークに空振り三振を喫した。後続の田中広、鈴木誠も倒れ、無得点に終わった。佐々岡監督は「そんなに簡単に打てる投手ではない。チャンスをつくって1、2番というところ。相手の守備隊形を見てもバットに当てればというところで…。粘り強くやってほしい」と話した。

 七回も1死満塁の好機をつくったが、代打・メヒアの一塁線を抜けそうなゴロをウィーラーが横っ跳びして好捕。併殺打となった。

 チームは敵軍エースの菅野を攻略できず、球団新記録となる開幕投手からの12連勝達成を許した。8残塁の拙攻で借金も今季ワーストタイとなる13にまで膨れた。指揮官は「ファンが集まった中で申し訳ない。切り替えてやるしかない。それだけです」と言葉を紡いだ。

 それでも若鯉の活躍は敗戦の中の光明だ。「シンプルにシングルヒットを打っていきたい」とヒット量産を狙う鯉の韋駄天(いだてん)が、さらなる飛躍を目指す。

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