広島・石原慶、7日引退試合 鯉一筋19年、チーム最年長が万感のラストゲーム
今季限りでの引退を発表した広島・石原慶幸捕手(41)が、7日の阪神戦(マツダ)で引退試合に臨む。カープ一筋19年。攻守にわたって存在感を示し、長きにわたって広島を支えたチーム最年長選手がついに赤いユニホームを脱ぐ。
県岐阜商から東北福祉大を経て、2001年度ドラフト4巡目で入団。2年目の03年から1軍出場機会を増やすと、初めて開幕スタメン入りした04年には正捕手の座をつかんだ。09年のWBCでは世界一も経験した。16年には扇の要としてチームをけん引し、広島の25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。ゴールデングラブ賞とベストナインを初受賞した。
だが、徐々に出場機会は減り、今季はここまで3試合の出場にとどまっている。8月27日のDeNA戦では一塁への走塁の際に左足を負傷。翌28日に出場選手登録を抹消された。その後は2軍の大野練習場で懸命にリハビリを行い、患部は完治。晴れ舞台への準備は着々と進められている。
先月16日の引退会見では「すごく幸せな時間だった。ファンには勇気と力をいつも与えてくれていたので、感謝しかない」とすっきりした表情で語った。万感の思いを込めて-。ファンに最後の勇姿を届け、引退の花道を飾る。