広島・大瀬良 大地に根づいた最強下半身!筋力トレ花咲いた「球の回転が強い」
広島の大瀬良大地投手(29)が26日、“最強下半身”でキャンプインできると明かした。廿日市市の大野練習場で行ったスクワットで、自己最高をマーク。右肘の手術後、筋力トレに注力してきた成果が実を結んだ。球質の変化も実感しており、3年連続の開幕投手へ視界は良好だ。
充実感があった。練習を終えた大瀬良は「自己最高です」と表情を崩す。取り組んできた筋力トレが花を咲かせた。たくましく、大きくなった下半身。最強の土台が完成した。
左右それぞれの手に約30キロの重りを持った。その状態から片足で立ち、スクワットを開始。休む間もなく反復運動だ。昨年は24~25回で限界点に到達した。チームの判断により25回程度で止めたものの「去年より余力があった。30回くらいはいけそうだった」と、白い歯をこぼした。
下半身に生まれた安定感は球質に変化を生んだ。この日は右肘の手術後、初めて捕手を座らせて30球を投げた。キャッチボールを含めて手応えをつかんでいる様子で「球の回転が強い。球の質は去年の今ごろよりも良いです」と明かした。
昨年9月に右肘にメスを入れた。「(ケガ以前よりも状態が)良くなって戻らないといけないと思っていた」。限られたメニューで下半身の筋力トレに注力。コツコツと、日々の積み重ねが成果につながった。
29日か30日に、キャンプ前最後のブルペンに入る。シュートやフォークを解禁し、全球種を投げる予定だ。「順調に来ています」。日南スタートにも焦りはない。どっしりとした下半身で開幕投手を奪い取る。