広島 森下が開幕アウト 右肘の張りで開幕2戦目の先発回避 新井監督「ストップはこっちでかけた」代役は黒原

 右肘の張りで開幕2戦目の先発回避となった森下=23日
 練習を終え引き揚げる新井監督(撮影・市尻達拡)
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 広島の森下暢仁投手(26)が右肘の張りのため、登板が決まっていた開幕2戦目の30日・DeNA戦(横浜)の先発を回避することが26日、明らかになった。全体練習後に新井貴浩監督(47)が明かした。代役には左腕の黒原拓未投手(24)が指名され、そのまま開幕2戦目に先発する。まさかのアクシデントとなったが、総力を結集して乗り切る。

 開幕を3日後に控え、激震が走った。森下は先発して5回5失点だった23日に行われたソフトバンク戦とのオープン戦で右肘に張りが出たという。新井監督は「本人は(開幕2戦目に)『いけます、いきたいです』と言ったけど、こっちとしては万全の状態で彼の開幕のマウンドに上がってほしい。ストップはこっちでかけた」と登板回避に至った経緯を説明した。

 右腕はこの日の全体練習にも姿はなかった。気になるのは右肘の張りの程度だ。現状、開幕2戦目の登板回避は決定。それ以降の登板に関して、指揮官は「それは状態を見ながら。現時点ではっきりしたことは言えない」と話すにとどめた。

 森下はオープン戦で3試合に登板して0勝1敗、防御率5・00。6日に侍ジャパンの一員として強化試合に登板した影響もあり、投球回数も計9イニングだった。23日の登板後には「しっかりバッターと勝負できたのは良かったと思う」とオープン戦を総括していた。

 右肘に関しては2022年オフにクリーニング手術を受けているだけに不安も募るところ。今年は1月に米大リーグ・タイガースの前田健太らとともに自主トレを行い、「もう(右肘は)気にすることなく投げられている。そこに関しては去年とは全然違う」と全快を強調していたが、結果的に開幕直前でアクシデントに見舞われることになってしまった。

 代役には黒原が選ばれた。新井監督は「(DeNAは)右バッターに良いバッターが多いが、黒原は右バッターをそんなに苦にしてない。黒原に行ってもらおうと決めました」と説明。牧、宮崎、オースティンら右の強打者を封じ込む左腕の姿を思い描き、期待を寄せた。

 エース格の森下を開幕直前に欠くことはチームにとって大きな痛手。ただ一方で黒原にとっては千載一遇の好機だ。ピンチをチャンスに変えられると信じて、前に進んでいくしかない。

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