海老蔵、舞台演じきる 客席万雷拍手 麻央さん失った悲しみ見せず気丈に

歌舞伎俳優の市川海老蔵
市川海老蔵の対応に関する文書を配布する関係者=都内(撮影・村中拓久)
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 がんを公表し、闘病していた妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが34歳の若さで亡くなったことが明らかになった23日、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)は東京・シアターコクーンで自主公演「ABKAI2017~石川五右衛門 外伝~」昼の部を気丈に演じきった。

 この日は正午からと午後5時からの昼夜2回公演で、正午の舞台は十二時ちょうどに開演。タイトルロールの石川五右衛門を演じる海老蔵は、約3分後に登場した。

 海老蔵が登場すると、客席からは万雷の拍手。海老蔵は「絶景かな、絶景かな」の有名なセリフを述べ、代名詞のにらみも見せた。コミカルなシーンも演じてみせ、高笑いで舞台を締めた。

 海老蔵は最愛の妻をあまりにも若くして失った悲しみを観客には一切見せず、その死に舞台上で触れることもなかった。

 海老蔵は開演前に更新した公式ブログで「どんな事があろうと、舞台。役者になるとはそういう事なのかもしれません」「みんなでがんばっています」と、歌舞伎俳優としての宿命をにじませた文章をつづった。

 その後の投稿では「今日は麻央と一緒に舞台に立っているような感覚です、、 気のせいでしょうが とても温かく 感じます。」と、亡くしたばかりの愛妻の存在をすぐそばに感じていることを明かしている。

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