電流爆破あきらめん!大仁田が3・12後楽園に来場予告 青木&佐藤との再戦も

 「プロレス・全日本」(19日、アイメッセ甲府)

 渕正信とアジアタッグ王座を保持する大仁田厚が3月12日の東京・後楽園ホール大会への来場を予告するとともに、前王者の青木篤志、佐藤光留組との再戦を受諾した。この日は雷神矢口、保坂秀樹、パンディータの“邪道軍”カルテットで、全日本の諏訪魔、秋山準、井上雅央、ケンドー・カシン組と激突。この一戦は、大仁田が諏訪魔に電流爆破戦を要求していたが拒否され、通常ルールで行われた。

 それでも大仁田は毒霧で諏訪魔に奇襲を仕掛けるなど、“邪道ファイト”を展開。2人は場外で激しくやり合い、矢口は有刺鉄線バットで井上を殴打するなど大乱戦が繰り広げられた。カシンが因縁の敵パンディータを終始攻め続ける理解不能な行動も見られたが、最後は諏訪魔が大仁田の毒霧を保坂に誤爆させ、岩石落としにつないでフォールを奪った。

 試合後、大仁田と諏訪魔は激しいにらみ合いと口論を展開。大仁田が「本当は諏訪魔に電流爆破をやってほしかった。3月12日、後楽園。ホールにまたあいさつに行く。世の中、しつこいと言われても、言い方を換えれば、あきらめないということじゃないか!」と“邪道節”で電流爆破を再度要求。諏訪魔は「大仁田」と呼び捨てにし、「アンタがやることはアジアタッグのベルトの価値を上げることじゃねえのか」と反論した。

 さらに、大仁田が電流爆破を拒否した諏訪魔を“チキン”呼ばわりたことや、天龍源一郎も電流爆破戦を行ったことを引き合いに出したことにもかみついた。「アジアのベルトの価値を上げてから電流爆破がどうのこうのや、チキンや天龍さんの名前を使えよ」。大仁田は「じゃあ、アジアタッグのベルトをオレから1、2、3を取って奪ってみろ。それがお前の使命じゃねえか!」と、逆に諏訪魔にアジア王座挑戦を要求した。

 だが、そこに割って入ったのが、諏訪魔率いるエボリューションのメンバーで、大仁田、渕組に同王座を奪われた青木篤志、佐藤光留組。青木は「自分が(大仁田の)名前を出して、タイトルマッチをやって、ベルトを獲られたのはボクの責任です。諏訪間さんが出るまでもないです。ボクがアジアタッグはあなたから取り返します」と再戦を要求した。

 これに大仁田は「オレはお前たちと戦うのは今日でもよかったんだよ。オレはお前たちが大好きなんだよ」と好意的に語りかけたが、パートナーの渕が体調不良とのことで、「渕さんが万全になったら、いつでも挑戦させてやるぜ!」と、条件付きで受諾した。

 その後、大仁田がアウェーながら締めのパフォーマンスを行おうとすると、諏訪魔は阻止して自身が締めのあいさつを行うなど口論を展開。だが、諏訪魔が引き上げると、大仁田はパフォーマンスを強行した。

 インタビューで諏訪魔は「何だアイツは。全日本プロレスのOBかよ。全日本を散らかしてるだけじゃねえか」と、“邪道”を押し通す大仁田に不快感あらわにした。「オレのことチキンとか、天龍さんのお名前を出すとか、本当にあり得ない。アジアの価値を上げることを何もやってないじゃないか。タイトルマッチで凶器を使って好き放題やる、全日本のタイトルマッチでそんな風にやるって、オレは習ってないよ。出直してこい。その一言だよ」と痛烈に批判した。

 また、総合格闘技の経験豊富な佐藤も「大仁田さん、アンタ、プロレスは何でもありって言ったろ。じゃあ、総合格闘技ルールでオレとやれよ。諏訪間さんに電流爆破を要求しておいて、総合格闘技はやらないなんて、そんなの通らないよ。諏訪魔さんがビビって逃げたなんて勝手なことを言ってんじゃねえよ」などと猛反論。

 青木は「ベルトを獲られて、ああいう状況を作られたのはオレの責任でもあるから。それは自分でしっかり刈り取りますよ。渕さんは体調どうのと確かに言っていたので、やるなら正々堂々と、いい状態でお互いやりたい」と自分を責めながら、静かに闘志を燃やした。

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