全日空機、油圧トラブルで煙 新千歳着陸、けが人なし

 24日午後5時35分ごろ、北海道の新千歳空港に到着しようとしていた羽田発の全日空ボーイング787で油圧系統のトラブルがあった。「煙のようなものが見える」との通報があったため、消防車が出動したが、着陸後に煙のようなものは見えなくなり、放水はしなかった。乗客乗員計213人にけがはなかった。

 全日空は取材に対し、機体からオイルが漏出したことを明らかにした。オイルが熱せられたエンジン付近に達して気化し、白い煙のようなものが発生した可能性があるという。

 機体はトーイングカーと呼ばれる車両に押されて滑走路からスポット(駐機場)に移動。新千歳空港は2本ある滑走路を一時閉鎖した。機体が着陸しなかった方の滑走路は約10分後に運用が再開された。残る1本は25日の再開を目指す。

 乗客の会社員中下兼次さん(59)は「油漏れがあったというアナウンスがあった。揺れもなかった」と証言。沖縄から帰ってきたという札幌市の60代女性は「正月の(羽田空港での)飛行機事故を思い出して一瞬不安だったが、ほっとしている」と語った。

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