阪神・藤浪、8日紅白戦で17年初実戦 WBC中継ぎ想定2番手2イニング

 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 阪神の藤浪晋太郎投手(22)が、8日の紅白戦に2番手で登板することが7日、決まった。WBC本戦での中継ぎ起用を想定したもので、変化球も全て使うなど、本番モードでマウンドに上がる。今年初めて打者を相手にする2イニングの投球で、チームの軸になる右腕が進化を見せる。

 チームの計らいに感謝した。8日に予定されている紅白戦。2017年初の実戦に藤浪は2番手で登板する。3月に迫るWBC本戦を想定した起用。まだ調整段階のマウンドだが、重要なシミュレーションの場になる。準備は完了。いよいよ打者相手に腕を振る。

 「自分は『どちらでもいいです』と答えたんですが、香田さんに気を使っていただきました。しっかりバランスよく投げて、打者がどういった反応をするか」

 登板を翌日に控えた右腕は、引き締まった表情で語った。香田投手コーチは「そういうこと(途中登板)も含めてね。本人も『それでもいいです』ということだから。練習しておこうとね」と起用意図を明かす。本戦では中継ぎとして起用される可能性があり、初実戦から体を慣れさせたい狙いがある。

 紅白戦でもWBC公認球を使用し、持ち球は全て投げるつもりだ。「何かを使わないとか、特にそういった制限はないです」。メンバー発表前の昨年12月から例年より早めに調整し、描くプラン通りに進めてきた。初実戦から全力で打者に挑む。

 「ブルペンでは分からないこともある。自分も球がどれだけバランスよく、思った通りに投げられるかを確認したい。打たれないに越したことはないけど、打たれてダメだと分かることもあるので」

 第2クール初日もブルペンに入って67球。カーブやスライダー、フォークなど多彩な球種を全て投げた。その中でチェンジアップには苦戦。狙い所を外して「難しいな…」とこぼす場面もあった。まだキャンプ序盤で、試行錯誤を繰り返す段階。投内連係、サインプレーでは軽快な動きを見せるなど、着実に階段を上がっている。

 昨年は2月11日の初実戦で、いきなり156キロを計測した。侍ジャパンでの世界一奪回と、200イニング到達をノルマに掲げる1年。今年はどんな姿を見せるのか。「内容も大事。確認することはたくさんありますね」と藤浪。試金石になるマウンド。本番モードで歩みは力強さを増す。

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