阪神・北條、飛ばし屋に“変振”!!岩貞から左中間へ特大の一発
「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)
快音を残した打球が勢いよく伸びる。フェンスを軽々と越え、着弾したのは左中間最深部。阪神・北條史也内野手(22)が、打撃投手を務めた岩貞から左中間への特大の一発など、計19スイングで7本の安打性の打球を放った。
「いい形で左中間にホームランが打てたので良かったです。けど、それは真っすぐと分かっている中なので。実戦でそういうスイングができるようにしたい」
直球を力強くはじき返したアーチにも、慢心はない。ただ、打たれた岩貞も「北條が振れている感じがした。スイングが速くなっていた」と振り返ったように、見守った金本監督も、若武者の成長を認めていた。
「(飛距離も)伸びとるやろ。今日もえらいでかいの打っとったね、ホームラン。(スイングの)スピードもあるし、当たり負けしなくなった。去年よりフォームも良くなってるしね」
オフのトレーニングの成果を発揮した一振り。中日・佐藤スコアラーも「高山と(北條の)2人は明らかに体つきが変わっていた。飛ばす力が出てきた」と警戒を強めた。8日の紅白戦では1番を打つ予定で「自分の形で振って、飛ばせたら一番かなと思います」と足元を見失うことなく、自らを追い込んでいく。