原口“江夏氏ノルマ”クリアや!一塁なら2割8分&30発 捕手なら100試合

 「阪神春季キャンプ」(21日、宜野座)

 阪神・原口文仁捕手(24)が、キャンプを訪問したOBの江夏豊氏(68)の期待に応える覚悟を示した。江夏氏は「一塁なら最低2割8分、30本、捕手なら100試合出場」というノルマを指令。原口は「もちろん、そういうところになってくる」と力強く呼応し、クリアすることを誓った。

 驚くことも気負うこともなかった。穏やかな笑みを浮かべ、原口は大先輩のノルマを受け止めた。「もちろん、そういうところになってくると思います。簡単じゃないですけどね。頑張っていかないといけない」。自身としても当然、目指すべき数字。やるべきことをやるだけ、という落ち着きを漂わせた。

 今季のポイントに、センターラインの固定を挙げた江夏氏。そこには、原口の起用法がカギになってくる。

 「一番はキャッチャー。原口君が一塁なのか。原口君自身がどう考えているのか。打つことに魅力を感じているのか、打つことを犠牲にしても守りなのか。両方が一番いいが、キャッチャーはケガもあるし、なかなか難しい」

 捕手、一塁のどちらに就くにしても欠かせない戦力。だからこそ、それぞれで具体的な数字を口にした。

 「一塁なら30本、2割8分は最低残さないと。キャッチャーがコロコロ変わるのはよくない。しっかり試合に出てもらわないと。特に私はピッチャーだからそう思う。100試合?試合数は最低その程度必要」

 原口は昨年4月27日に支配下再登録を勝ち取ると、いきなり大ブレーク。球宴にも選出され、打率・299、11本塁打の成績を残した。捕手での先発出場は68試合、一塁では9試合。1年間レギュラーを張るなら、江夏氏の設定値は目指すべきラインと言える。

 まずは捕手での勝負を第一に考える原口。昨年のOB会でも江夏氏に「僕は捕手が好きなんです」と答えたという。今キャンプでは実戦5試合で17打数5安打3打点。捕手としても盗塁を刺すなど、右肩の回復ぶりをアピールしている。

 この日は宜野座ドーム内で、キャッチボールとティー打撃を行い「肩は全然、普通です。有意義に過ごせました」と充実感たっぷり。22日の紅白戦に向けては「やれと言われたところでやるだけ。打つ方でも守る方でもしっかり結果というのを求めてやりたい」と意気込んだ。大先輩からの温かいエールに応えるべく、捕手と一塁どちらでも対応できる土台を作り上げる。

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