中谷あるぞ開幕4番 金本監督「原口がダメやったらいくしかないでしょ」

 22日からのソフトバンク2連戦(ヤフオク)に向けて福岡入りした阪神・金本知憲監督(48)が21日、好調の中谷将大外野手(24)を開幕から「4番・一塁」で起用する可能性を明かした。福留と共に4番候補の原口がまだ本調子ではないためで、残りのオープン戦5試合と開幕に向けた練習など、ギリギリまで状態を見極めて開幕オーダーを決める。

 開幕まで2週間を切り、オープン戦も残り5試合となった。開幕のオーダーが全てではなくても、その時のベストの布陣を組みたいのが本音。だからこそ、悩む。新たな名前を挙げたくなる。まだ決めきれない4番に関して、金本監督は新たに、中谷を候補の1人に加えた。

 「(4番候補は福留か原口かと問われて)中谷もあるかも分からん。中谷も左、右のバランスで。(守備は)原口がダメやったら(一塁を)中谷でいくしかないでしょ。分からんよ、まだ。まあ(原口は)去年の数字とかが目安になるけどね。(中谷は)ずっといいからね」

 決してリップサービスではない。ここまでのオープン戦の数字を見れば、それは分かる。現在、6二塁打と13打点、さらに・520を記録している長打率は、いずれも12球団トップ。昨年からの成長を数字で示し続けている。

 金本監督が打順で試行錯誤するのは「1、2番と4番、5番ぐらいでしょ」と話す。「左が並ぶか、原口が本調子じゃないし、孝介(福留)もそうやし。難しい」。福留はレギュラーの1人で左打ち。中谷は福留と「同列」ではなく、4番に右打者を置くとなった場合で、しかも原口の状態次第という中での候補。ただ、そこまで期待できる存在になったというのは事実だ。

 この日、中谷は新大阪駅から博多入り。4番の可能性があることを問われると「え?誰のことですか?僕ですか?ないでしょ」と驚きの表情を見せながらも、気持ちは高ぶっている。「やる気になりますね。頑張らないといけない気持ち」と気を引き締めた。

 また、オープン戦の打点王を狙える位置にいることにも「人に勝つのはいいことだと思う。シーズンに入ってからもチームに貢献していけるようにしたい」と意欲を見せた。期待には応えたい。仮に4番という大役を任されることになっても、チームのために身を捧げる覚悟はある。右肩上がりの若武者の躍動から、目が離せない。

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