「オープン戦、ソフトバンク３－２阪神」（２２日、ヤフオクドーム）

　課題は明確だ。変化球の精度。真っ向勝負を挑むしか選択肢はなかった。阪神のドラフト２位・小野（富士大）は、反省を口にした。「変化球でカウントを取ることができなかった。まだまだ、変化球の意識を高めないといけない」。４四死球を与えるなど、４回３失点。開幕ローテ入りは厳しくなった。

　真っすぐで押し込むが、大事なところで変化球が決まらない。失点した二回。「カウントを取れないので真っすぐしかなくなった」とこの回、変化球は１球のみ。女房役の梅野は直球を要求せざるを得ない状況に陥った。

　２四死球で招いた１死一、二塁のピンチ。８番・鶴岡にカウント３－２から外角に直球を投じる。完全に対応されて適時右前打を浴びた。さらに２死一、二塁では１番・明石にまたも直球をはじき返され２点を失った。その後も直球中心の投球。四回にも１点を失い、降板した。

　金本監督は「全体的なコントロールだね」と課題を挙げながらも「ストレートの走りは落ちてないから、やっぱりいいものもってるなと」と評価。今後について「相談ですね、今から」と話したが、将来のエース候補として２軍で鍛え直すことも選択肢の一つだ。今は一つずつ課題をクリアしていくしかない。