球児、3者連続三振の快投 開幕に向け火の玉“復活”

 「オープン戦、ソフトバンク5-1阪神」(23日、ヤフオクドーム)

 開幕へ向けて着実に段階を上げてきた。キレのあるストレートで空振りを奪い、打者を押し込んでの3連続K。「きょうだけの結果なんで。1日の結果だけでは分からない」と阪神・藤川は慎重な姿勢を崩さなかったが、周囲に与えたインパクトは“復活”を予感させる。

 香田投手コーチが「藤川らしい真っすぐで空振りを奪う回数が増えてきた」と語ったように、マウンドへ上がった七回、先頭の福田を直球で押し込み最後はキレのあるフォークで空振り三振に仕留めた。続く代打・吉村は1ボールから3球連続の直球勝負で空振り三振。塚田もカウント1-2と追い込み、クイック気味に投じた高めの直球で、バットに空を切らせた。

 金本監督は「上がってきたね。突然のクイックもいいじゃん。引き出しを増やしたんだろうね。彼なりに工夫して」と目を細める。1月の自主トレ段階からスローペース調整を宣言していた藤川。オーバーペースで開幕後に調子を崩した昨年の反省を踏まえ、はやる心を抑えながらじっくりと体、そして投球フォームを作ってきた。

 「その答えはシーズンが終わった時に出るんで」と表情を引き締めた藤川。香田コーチが「勝ちパターンに入ってきてくれたらありがたい」と言ったように、背番号22の復活がブルペンを盤石なものへと変える。

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