3番高山、大谷らに並んでOP戦トップの4号 進化証明で3割20本イケる

 「オープン戦、ソフトバンク5-1阪神」(23日、ヤフオクドーム)

 阪神・高山俊外野手(23)が八回、右越えにオープン戦トップに並ぶ4号ソロを放った。それでも「3割、20本塁打」を今季の目標に掲げる昨年の新人王は、打撃内容に満足していない。開幕までの残り3試合で状態をさらに上げ、この日初めて1番に入った糸井嘉男外野手(35)とともに、猛虎打線をけん引する。

 見事な一撃だ。「3割、20本塁打」を目標に掲げる高山が、博多の虎党の前で進化を証明した。この日そろって一発を放った日本ハム・大谷、ロッテ・ダフィー、DeNA・白崎と並ぶオープン戦4号ソロ。だが、23歳は笑顔どころか険しい表情で球場をあとにした。「練習します」。まだ、全然物足りない。

 0-3の八回1死。2ボールから3番手・五十嵐の真っすぐにタイミングが合わず2球続けて空振り。ファウルを挟み6球目、145キロ直球をフルスイングで完璧に捉えた。打球は一直線に右翼スタンドへ。17日・中日戦(ナゴヤドーム)以来、5試合ぶりの一発。金本監督は、高山へさらなる高みを求めた。

 「欲を言えば、ネクストからタイミングを合わせて準備して。これはレベルが高いことだけど、1回空振りしたらすぐ2回目のスイングで『パチッ』といけるような、早い対応力というかね」

 試合後、昨シーズンの新人王は思い悩んだ表情を見せた。前の3打席は、先発・摂津の前に凡退。22日の同戦も快音は響かず、この日も含めた5試合は19打数3安打で打率・158と本調子ではない。糸井が1番に入り、自身は2月25日・日本ハム戦(名護)以来となる「3番・左翼」。首脳陣の期待は高いだけに、応えたい。

 今オフはウエートトレーニングに重点を置き、体重を90キロの大台に乗せた。そこから2月のキャンプで体を絞り込み、食事管理も徹底して現在は88キロ前後をキープ。「3割、20本塁打」に挑む2年目シーズンへ、最強ボディーは完成した。権田トレーナーも、現状の肉体に太鼓判を押す。

 「大きくした体を絞り込んでいく中で、金本監督と相談して『これでいこう』ということになりました。炭水化物の量を減らしたり、食事する時間帯を考えたりと本人も意識を高くやっていますよ」

 全ては自身の志を果たし、虎を優勝へ導くため。だから、今の自分には満足しない。「それ(一発)は良かったですけどね…」。高山の心は、向上心の火で燃え上がっている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス