原口サヨナラ打 延長十回孝行息子が決めた!金本監督劇的100勝

 「交流戦、阪神3-2西武」(15日、甲子園球場)

 金本監督100勝目は劇的なサヨナラ勝利だった。2-2で迎えた延長十回、1死満塁から阪神・原口文仁捕手(25)が左前へ詰まりながらも執念の殊勲打。チームにとって今季3度目のサヨナラ勝利で、カード勝ち越しを決めた。首位・広島とのゲーム差は3のまま。交流戦最後のカードとなる16日からの楽天戦(甲子園)でも勝ち越し、広島を猛追する。

 地鳴りのような大歓声に包まれ、原口が一塁ベースを駆けた。歓喜のウオーターシャワーを全身に浴び、自身3度目のサヨナラ打をかみしめる。「『自分で決めてやる』っていう思いでした」。笑顔の輪が解け、最後は金本監督と熱い抱擁。15年秋の就任以来、節目の100勝目は孝行息子のバットが決めた。

 「必死のパッチでサヨナラやりました!」

 2-2の延長十回。1死一、三塁から鳥谷が敬遠で歩かされ、燃え上がる闘志を胸に打席に向かった。2球で追い込まれたが、動じない。バットを指1本分短く持ち、内角151キロをコンパクトにスイング。「本当にもう最高でした」。ファンの声援も力に変えた。

 六回1死一塁の場面では十亀から左前打を放ち、続く代打・伊藤隼の右前適時打をお膳立て。3試合ぶりのスタメン起用に応える大活躍だ。金本監督も賛辞を惜しまなかった。

 「最初の2打席見たらガクッときたけどね、正直(笑)。ミスったかなと思ったけど、最後に彼らしい勝負根性が出るのが、集中力というか。あそこで打ってくれるのが原口」

 支配下再登録を勝ち取った昨季は、5月に月間MVPを獲得。シンデレラストーリーを駆け抜けたが、今季は打率・250と苦しんでいる。度重なる内角攻めに、試行錯誤を繰り返す毎日。構え、ステップ、バットの軌道…。何度も映像を見直していると、出口の見えないトンネルに迷い込んだこともあった。

 「内角を打てない自分が、夢に出てきたこともあるんですよ」

 それでも後ろ向きにならないのは、今以上に苦しかった育成選手時代があるから。この日の試合前練習中、15年まで阪神に在籍していた西武の黒瀬スコアラーを通して、「おかわり君」のバットを譲り受けた。さらなる飛躍を目指し、本塁打王6度の商売道具からも何かを得るつもりだ。

 「監督が勝っていけるように、貢献していきたいと思います」

 歓喜の秋へ、まだ道半ば。鯉には引き離されない。サヨナラ勝ちで決めた節目を通過点に、金本阪神は行く。

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