隼太 代打の神ってる、驚異の代打成功率・375

 「交流戦、阪神2-8楽天」(17日、甲子園球場)

 与えられた場所でしっかりと役割を果たした。与えられた1打席で、いったんは勝ち越しへの流れを生み出した。七回先頭、岡崎の代打で登場した阪神・伊藤隼が中前打を放って出塁。得点には結びつかなかったが、代打成功率は驚異の・375へと上昇した。

 「自分のやることは変わらない。でも、勝ちにつながらなかったので」と試合後は表情を崩すことなく語った伊藤隼。七回、カウント1ストライクからのツーシームを捉え、きれいに二遊間を破った。

 初球と同じ球種、そしてほぼ同じコースにアジャストして見せた背番号51。15日の西武戦でも代打で同点適時打を放った。代打成功率が・200を越えれば高いと称されるプロ野球界で、16打数6安打の打率・375は間違いなく、ハイアベレージだ。

 阪神の最高記録は97年に「代打の神様」と称された八木がマークした・405。左の代打として、愚直に結果を積み重ねる伊藤隼の存在感は着実に増している。

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