金本監督、鯉独走許すな 今季初4連敗で最大5差…「打開していかないと」

 「広島5-0阪神」(25日、マツダスタジアム)

 金本阪神が今季初の4連敗を喫した。打線は広島を上回る8安打を放ちながら、あと1本が出ずに今季5度目の零封負け。リーグ戦が再開し、最初のカードとなった広島との首位攻防戦は第2戦の降雨ノーゲームを挟んで2戦2敗。差を詰めるどころか、今季最大の5ゲーム差に広がってしまった。現在2位にいるが、これ以上引き離されるわけにはいかない。ここが正念場。27日からの中日戦から巻き返せ!

 目の前で赤い人波が大きく揺れていた。広島の7安打を上回る8安打を記録しながら、5点を奪われただけでなく、今季5度目の完封負け。好対照と言える勢いの違いが明確に表れた結果で、今季初の4連敗。阪神・金本知憲監督(49)も打線の状態の悪さを認めながら振り返った。

 「あと1本というのはずっと最近続いていることだから。チーム状態がね、打線がつながらないというか、あと1本というところで。状態は悪いけど、その差でしょう、今日は」

 得点圏に走者を進めたイニングは計4度。それを生かせない。二回2死二、三塁では岡崎が空振り三振。三回2死二塁では、初回に右前打を放った糸井が一直に倒れた。五回は2死二、三塁から、三回に左翼に二塁打を放っていた上本が空振り三振。七回には2死一、二塁から、前の打席で右翼線二塁打を記録していた高山だったが一ゴロに終わった。

 チームとして、安打が出ていないわけではない。チャンスメークの一振りは生まれても、勝負どころでの一打が出ない悪循環。逆に広島は、4度得点圏に走者を進めたうち、3イニングで得点を記録していた。現状のチーム状態の差は、あまりに大きかった。

 「向こうは波に乗ってるし、いい時期だし。こっちは沈んでるし。だからって何もしないというわけにはいかないんだから、各自がそれぞれ何かをしないと。打開していかないと」と金本監督。日々の練習を含め、首脳陣も勝利に向けてできる限りの手を尽くす。だからこそ、選手にも打席内での工夫などが必要で、それを求める。

 前日が降雨ノーゲームとなり、今回の広島遠征は2戦2敗で終える結果に。ゲーム差は今季最大となる「5」に広がった。チーム状態を含め、ここが耐えしのぶポイントであり、正念場となる。

 「ゲーム差はいつも言うようにまだそういう時期でもないけれど、離されないようにしないと。まだ(シーズンも)半分終わってないですから」。シーズンは長いとは言え、ズルズルいくわけにもいかない。ここが踏ん張りどころ。チーム一丸で現状打破を図っていくだけだ。

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