【恩師・岡田彰布氏】鳥谷おめでとう 守備優先、守りの評価で取ったが…

 生え抜き選手として、球団史上2人目の通算2000安打を達成した阪神・鳥谷敬内野手(36)。入団時の監督で早大の先輩でもある岡田彰布氏(59)=デイリースポーツ評論家=も、入団時の秘話を交えて祝福した。

  ◇  ◇

 まずは2000本安打、おめでとう。

 鳥谷はちょうど私が監督をしている時に獲得した選手だけど、ショートというポジションの選手を作るのは難しい中で、安心して任せられるだろうという守りの評価で取っただけに、2000本まで打つとは思ってなかった。

 それでも最初は、例えばショートで名手と言われた吉田義男さんと、広岡達朗さんと比べれば、どちらかと言えば広岡さん寄り、つまり少し腰高に打球を処理するタイプやったから、そこは低い体勢の作り方を吉田さんに見てもらったりしながら伝えたね。

 つまり、守備優先。東京六大学では三冠王を取ってもいたけど、打つ方への期待度はあまりなかったかな。ただ守備をやっているうちに、バッティングも良くなるということもあるし、思ったより体力があったから、練習はたくさんできるな、と感じた。

 鳥谷のスタイルは、元来が左利きだから、左手での押し込みが強くて、左中間方向によく飛ぶ。一方で泳がされるとなかなかヒットにならない。また、右翼線へのいい当たりのファウルは少ない。

 逆に、本来はポイントが前の方がいいんだけど、鳥谷の場合は差し込まれてもヒットにできる。こうした普通の左打者とは違ったタイプでありながら、その特性を長年、生かし続けたことが大記録に結びついたということだね。(デイリースポーツ評論家)

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