メッセ、フル回転宣言 ランディ・ジョンソン級の活躍誓う

 「セCSファーストS・第1戦、阪神-DeNA」(14日、甲子園球場)

 CS開幕投手を務める阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が13日、MLB史上に残る名投手、ランディ・ジョンソン級の活躍を誓った。伝説の左腕に憧れを抱く右腕は「必要と思うなら、どんどん使ってくださいと、監督とも話をした」とフル回転を直訴。チームを日本一へと導き、虎のエースも歴史に名を残す。

 憧れの人と同じように-。14日・CS初戦のDeNA戦を目前に控えたメッセンジャーの胸には熱い決意があった。「オレを必要と思うなら、ためらわずにどんどん使ってください、と監督と話をしたんだ」。先発以外にリリーフもこなす。フル回転でチームを日本一へ導く覚悟だ。

 助っ投が描く青写真は壮大なものだ。MLB史上伝説の左腕ランディ・ジョンソンが見せた姿が理想形。ダイヤモンドバックス時代の2001年、ポストシーズンで先発、中継ぎをこなした。ヤンキースとのワールドシリーズでは3勝を挙げ、チャンピオンリング獲得に貢献。大車輪の活躍でチームを栄冠に導いた。

 メッセンジャーが若いころから憧れていた大投手。海を渡り舞台は異なるが、No.1を目指すという点では気持ちは同じだ。開幕当初から「日本一」を掲げてきた右腕は、頂点へのチャンスが残っている限り死力を尽くす。

 指揮官も「球威が落ちなければ投げてもらう」と球数制限はしない方針を明言。ファーストSを勝ち抜けば、中4日でCSファイナルS2戦目・広島戦(マツダ)に先発することが濃厚。状況次第では中継ぎで準備する可能性もある。

 まずはCS初戦に全力を尽くす。10日の今季レギュラーシーズン最終戦から中3日で臨むマウンド。「前の登板は4イニングだし、長めのブルペンに入ったくらいだ。初戦はチームに勢いを付けるために重要な試合。あれこれ考えず、自分の投球に集中したい」。力投でチームに勝機を与える投球を見せる。

 右足腓骨(ひこつ)骨折からハイスピードで復帰した虎のエースが、相当な覚悟を持って臨む運命の短期決戦。全ては勝ち進んでいくために。栄冠をつかんだ時、メッセンジャーの名は記憶に深く刻まれる。

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