糸原 倍増更改!来季は遊撃レギュラー誓う 「ケガが一番悔しかった」

 阪神の糸原健斗内野手(25)が21日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸800万円から倍増となる1600万円でサインした。1年目の今季は右膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷して途中離脱。結果的に66試合の出場に終わったが、大幅なアップ提示となった。大和の去就が流動的で、来季の正遊撃手候補。定位置獲りを誓った。(金額は推定)

 シーズンを振り返れば悔しさが募る。糸原は即戦力としてドラフト5位で入団。キャンプ、オープン戦で結果を残し、開幕1軍メンバーに名を連ねた。主に二遊間を守り、1軍登録日数は82試合。だが、順風満帆な歩みは7月、右膝の内側側副靱帯損傷で暗転した。

 「ケガをしたのが一番悔しかったです。最初はなかなか結果が出なかったんですが、徐々に慣れていく中でケガをしてしまったので。悔しい1年でした」

 悪夢を見たのは同月19日の広島戦(甲子園)だ。八回、バティスタが放った遊撃後方の飛球に背走。風にあおられ、捕り損ねた球を拾おうとした際、右膝を強くひねる形となった。担架でグラウンド外に運ばれ、車椅子でクラブハウスへ。その後、病院に向かった。ここから長くリハビリ生活が続いた。

 それでも、球団は活躍を高く評価した。交渉の席に着いた嶌村球団副本部長は「今年の成績に応じた評価」と説明。ポイントは3点だ。(1)40試合のスタメン出場、(2)二遊間の守備、(3)勝負強い打撃。「社会人(から入団)1年目で勝負強い打撃を見せてくれた。二遊間という部分も含めてよくやってくれた」と続けた。その上で来季の定位置獲りを期待する。

 「そのうちの1人ですね。ポジションは現場が決めることですが、どこを守るかは別としてやってもらいたい選手。いいところで打ってくれる印象もあるしね」

 新人としてセ最長記録となる10打席連続出塁。7月9日の巨人戦(甲子園)ではマシソンからサヨナラ打も放った。66試合で打率・259、1本塁打、24打点。直球にめっぽう強く、記録以上に記憶に残る1年目だった。国内FA権を行使した大和の去就は流動的。糸原にかかる期待は大きい。

 「打つ、走る、守る、全てでレベルアップして、レギュラーを狙っていけるように」と糸原。秋季キャンプの実戦では二遊間に加えて、三塁の守備にも就いた。走攻守に欠かせぬ万能選手。初めてのオフは鳴尾浜を拠点にトレーニングを続ける。「ずっと練習して過ごしたい」。勝負の2年目を前に休まない。練習漬けの日々を経て、定位置獲りに挑む。

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