藤川、2段モーションルール改正に持論展開「故障の防止につながる」
阪神の藤川球児投手(37)が15日、沖縄・宜野座村で石崎剛投手(27)、坂本誠志郎捕手(24)、オリックス・金田和之投手(27)との自主トレを公開した。
38歳を迎えるシーズン。連日、ハードなメニューで練習を続けるベテランは、2段モーションを巡るルール改正について言及した。反則投球とされる前の2005年には、セ・リーグ理事会で配布された対象選手リストに藤川や、横浜・三浦らが掲載されるなど、現場に大混乱をもたらした。
だが、翌2006年は63試合の登板で、防御率0・68と驚異の数字を残した。「これができなかったらできないでは、能力がないだけだから。努力しないといけない。こんなルールができたから助かったとかダメとか、何も考えたことがない」と持論を展開した。
その上でルール改正については、「故障の防止につながると思います。学生も含めた故障は減るかもしれない」と歓迎。その理由に「止まったらボークと、高校野球でも言われますけど。止まって姿勢をいい状態で入るから故障しないんです。でも、わざわざそうじゃなくて、止まったらダメ、打たれる、パフォーマンスがでない、故障につながるという流れがあったから」と続けた。
今後、自身が2段モーションを引き出しにして使うことには「この年齢になると、そんな細かいことは言わない。土佐のいごっそうですよ」と笑い飛ばし、「いまは考えてない。また、そのタイミングが来たときに浮かんでくるんじゃないですか。もしかしたら、こういう使い方ができるかも、とかはあるかもしれない」とした。
申告敬遠については「投げミスしたことはないけど、不安ですよね。投げなくていいなら投げなくていい。よかった」と話した。
また、シーズンについては「ロサリオという選手も入りましたし。このタイミングで一気にいかないと、とは思います。誰も優勝したいと思っていない選手はいない。1日、1日の積み重ねが必要になる」と気を引き締めた。13年ぶりのリーグ優勝に向け、ベテラン右腕がチームを支える。