糸井 トリプルスリーへ、驚異の肉体改造 浜風に勝って本塁打増産や

 阪神の糸井嘉男外野手(36)が16日、“フィジークボディー”で飛距離アップを誓った。大阪市中央区のフィットネスクラブ「ReXeR(レクサー)」で自主トレを公開。このオフは、バランスよく鍛えた体を競う「フィジーク」の日本王者と肉体改造に着手。ソフトバンク・柳田らともグアムで合同自主トレを行い、浜風に打ち勝つ体に仕上げてきた。昨季17本塁打からの大幅増で、トリプルスリー達成も視界に捉える。

 あふれる笑みが、順調な日々を証明した。新春恒例の漢字。糸井は迷いなくペンを走らせた。色紙に書いた一字は「力」。「(カタカナの)カです」と笑わせた後、今季のテーマを明かした。「2点」と話した移籍初年度を経て、勝負を懸ける2年目シーズン。求めたのは圧倒的な力だった。

 「MAXいいです!!」。フィットネスクラブで自主トレを公開した。共にトレーニングするのは「フィジーク」の日本チャンピオン。昨年8月、互いに契約を結ぶ江崎グリコを介して知り合い、新たな試みとして取り入れた。

 「サプリメントの取り方とか、トレーニングの知識を学びたかった。一つ一つ体の効き方が違う。勉強になります。僕は野球に生かさないといけない。自信はありま~す!!」

 甲子園球場で1年間戦い、肉体改造を決意した。昨季は17本塁打。自己最高は14年の19本だが、移籍初年度は浜風に押し返されるシーンが「何度か」あったという。全ての面でキャリアハイを目指す糸井にとって、最も重要だと痛感したのが飛距離アップ。そのために、また一から体を鍛え直している。

 7月に37歳を迎える。05年に同年齢で打率・327、40本塁打、125打点を残した金本監督も、糸井の2年目に期待を寄せる。「そりゃあ、昨年以上。昨年以上やってくれんと」。指揮官も阪神移籍後、浜風に打ち勝つ強い打球を目指した。糸井はグアム自主トレでもソフトバンクの松田や柳田、オリックスの吉田正らから飛距離アップの技術を学んだ。

 「いろいろ教えてもらいました。浜風に負けない筋力アップ。それを目指してやっている。(20、30本?)1本でも多く打ちたい」

 首位打者、盗塁王のタイトルを狙うが、本塁打量産ならトリプルスリーも視界に入る。37歳で成し遂げると、50年に38歳で達成した岩本義行(松竹)に次ぐ年長記録となるが、不可能な数字でもない。「広島を倒してテッペンを目指せるように。そこ(優勝)への執念を見せたい」。個人記録もチーム目標も、圧倒的な力で奪い取るだけだ。

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