ロサリオ、第3の捕手 金本監督示唆「備えとして」 実力確認へ春季Cでテストも
阪神・金本知憲監督(49)が16日、新外国人のウィリン・ロサリオ内野手(28)を緊急時に捕手としてスクランブル起用する可能性を示唆した。あくまで一塁手として計算した上で本人の意思と、ある程度こなせる実力があればという条件付きとなるが、ロサリオを「3人目の捕手」に計算できれば、捕手2人制が可能となる。
「(実際に)見てないから。噂では難しいということやけどな。見てないから分からん。万が一の時に捕手ができるのは心強いわな。(例えば3人目の)捕手の代わりに投手を1人増やせるし。中継ぎ8人とか」
実際にプレーを見ていない以上、まだ何も言えない。ただ、メジャーや韓国でも捕手のプレー経験があり、昨年12月のドミニカ共和国のウインターリーグでも、捕手としても出場したのは事実。阪神入団に際し、新たなキャッチャーミットの作製を依頼し、意欲も見せている。
獲得したのは打力への期待で、ユーティリティー性を評価したわけではないが「ある程度できるなら、捕手2人制にできるわな。代打も出せるし」と話す。捕手3人制の「3人目」は万が一の事態に備える意味合いが強い。最低限のレベルで兼用できる選手がいれば、3人目の代わりに別ポジションの選手を登録でき、起用の幅も広がる。
実際、昨年は原口にそういう計算をしていた。「原口がそうやったな、一塁と。備えとしてはいいんじゃない?備えとしては」。どのように実力を確認するかは未定だが、緊急時の備えとして計算ができるかどうかの「テスト」を、春季キャンプ中に行う可能性はありそうだ。