梅ちゃん セーフティースクイズ今度は決めた ホーム開幕戦の悪夢払しょく

 「中日3-4阪神」(18日、ナゴヤドーム)

 見返す、いや取り返す。そう誓った。悔しい敗戦から9試合が過ぎた。同じサインだ、今度こそ決める。梅野がバットを力強く握り、横に寝かせた。相手は前回と同じ中日。そして今度はセーフティースクイズに成功した。貴重な追加点を巧みな技でもぎ取った。

 0-1の六回だ。相手のミスの間に2点を奪い逆転。なおも1死一、三塁。左翼席に詰めかけた虎党からの「もう1点」のムードも最高潮に達していた。そんな中、梅野に対しての2球目だった。一塁方向に転がすと、一塁へ全力疾走。その間に三走・福留が生還し、セーフティースクイズが決まった。

 1球目もボールにはなったが、バントの構え。作戦はバレていた。それでも「やり返したいところがあった」と確実に決めてみせた。金本監督も「いいところに転がしてくれてね。見え見えでも、バレバレでもあそこら辺に転がせばセーフになるんだから」と評価。バント職人が最高の形で追加点を挙げた。

 衝撃な敗戦だった。6日、京セラドームでのホーム開幕戦だ。幕を引いたのは梅野自身。1点を追う九回1死三塁で代打を送る選択肢もあったが、ベンチは梅野の技を信じた。だが結果は…。セーフティースクイズは投ゴロ併殺打となり一瞬でゲームセット。「自分が決めないといけない」。試合後の梅野は、一切言い訳をせず、自らを責め続けた。

 この日再び巡ってきたチャンス。その1点がベンチから託された。「あの1点をなんとか取りたいという気持ちだった」と梅野。その悔しさは、確かな勝利へのバネとなった。

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