岩貞インタビュー(1)チームの原動力になっていきたい
阪神・岩貞祐太投手(26)が20日、デイリースポーツのインタビューに応じた。プロ5年目の今季は、8試合に登板して3勝2敗、防御率1・38。開幕ローテ入りは逃したが、4月下旬から先発陣の一角としてチームを 支えている。リーグ戦再開後もけん引していくことを誓った。
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-現在3勝2敗で防御率1・38。8戦6勝と登板試合でチームの勝率もいい。
「開幕(ローテ)に入れなかったということで、今の数字では全然穴埋めできていないと思います。まだ、納得のいくような勝ち星も挙げられていないので。まだまだ自分を評価するというか、点数を与えるには早いかなと思います」
-8日のロッテ戦はプレーボール寸前で中止となり、調整が難しい中で翌9日の同戦にスライド登板。7回無失点と結果を残した。
「次の日も選択肢を与えられたら、もちろん投げようと思っていました。前日にマウンドまで上がってということで、今までに経験したことがない登板でした。ある程度は自分の思ったようなボールは投げ込めていたので、すんなり試合に入ることができた結果だと思います」
-今季で5年目。危機感や覚悟を持ってシーズンに臨んでいる。
「もう若手という立場ではないので。自分自身の成績もそうですけど、チームの勝ちに貢献したい。セ・リーグで1位を取りたいという一心でやっています。まだ6月ですし、まだまだこれからだと思うので、チームの原動力になっていきたい」
-同級生の秋山もローテの軸として奮闘している。
「同級生ですけど、秋山は今となってはチームを背負って立つ投手。それに、おんぶに抱っこではいけない。まずは自分の立場を確立するというか、チームのために貢献するにはどうしたらいいのかを考えてやっています」
-小野や才木、高橋遥ら後輩の先発投手も増えてきた。
「今のところ年上の選手(先発投手)はランディ(メッセンジャー)だけなので、それなりの自覚はあります。僕は口で示すことはないですが、どんなことに対しても気を抜くことなく普段通り、当たり前にやろうと思っています」
-自主トレを共にしている能見の姿は参考になる。
「自主トレから一緒にさせてもらっているので、動きの部分や考え方など全てが手本というか、盗むものもたくさんあります。今は中継ぎで投げられていますけど、勉強することもたくさんありますし、大きな存在です」
-能見とは試合前のキャッチボールもよく一緒にしている。
「ボールの変化とかは言ってくれますし、距離が近くなれば、いろんな球種を投げるので、ただのキャッチボールで終わらせないように心掛けています。能見さんのボールを見ながら自分にないところをどんどん吸収していかないといけないと思います」