岩貞インタビュー(2)ストライクゾーン2分割で復肩 防御率1・38
阪神・岩貞祐太投手(26)が20日、デイリースポーツのインタビューに応じた。プロ5年目の今季は、8試合に登板して3勝2敗、防御率1・38。開幕ローテ入りは逃したが、4月下旬から先発陣の一角としてチームを 支えている。リーグ戦再開後もけん引していくことを誓った。
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-2段モーションのルール改正も影響があった。
「2段モーションがOKになったからといって、フォームを変えたという意識はありません。以前よりも多少は長く左足に体重が乗せられているというのはありますけど、そこまで意識はしていないです。去年のフォームと見比べてもそんなに差はないと思います」
-投球の中で考えの変化は。
「投げる上では、いつでも闘争心を持って投げないといけないと思っています。その中でも冷静さというか、そういうのを持って投げないといけないので、今はそれができていると思います」
-四隅のコーナーへの投げ分けの確率が高い。
「強い力のあるボールを真ん中に目がけて、最低2分割ぐらいの気持ちで投げています。それが、たまたま捕手の構えたところにいっていると思います」
-コースの2分割とは。
「状況に応じて、上下だけでなく、内外とストライクゾーンを斜めに引いて対角の2分割もあります。その3種類での投げ分けというか、そういう意識では投げてます」
-利点は。
「今のところはボールが走っているので、そこまでコントロールを意識して投げるよりも、思い切って腕を振った方がファウルも取れて、空振りも取れるという状況です。そのスタイルが自分のスタイルだと思うので、継続していきたいと思います」
-右打者だけでなく、左打者にもチェンジアップが効果的になっている。
「チェンジアップもある程度はコントロールできているので、今のところは投げ込めています。それが投げられなくなった時にカバーするボールを、今のうちから作っておかないといけないというのが頭にあります」
-カバーする球というのは。
「それは、試合の中で打者の反応とかを見ながら見つけていくことなので。チェンジアップがずっと使えれば、それに越したことはないですけど。今の状態を維持するのではなく、もっといい精度を身につけていきたいという意識でやっています。その中で、他の球種でも左打者を抑えるものが身につけばいいと思っています」
-交流戦では普段対戦が少ないパ・リーグの打者に対して、防御率1・21と好成績を残している。
「僕は引き出しがないので、スタミナが持つまで思い切って投げるだけだと思って臨みました。好打者が多く、でもそれにびびっているわけではないので」
-収穫は今後に生きてくる。
「配球でうまいこと的を絞らせないことができたと思います。その結果、打者が詰まっていたのかなというのが多いのかな。交流戦に限らず、これからも自分らしい投球をしていきたいです」