メッセンジャー 125球の熱投で7回1失点

 7回、代打・新井を中飛に仕留め、ほえるメッセンジャー(撮影・北村雅宏)
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 「阪神-広島」(16日、京セラドーム大阪)

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(37)が、7回を投げ4安打1失点。魂の125球で、広島打線をねじ伏せた。

 強打を誇る広島打線の前にそびえ立った。初回からギアは全開。田中にフルカウントから直球で空振り三振を奪うと、続く菊池には中前打を許した。それでも丸を空振り三振に斬って取り、ここで二盗をしかけた菊池をバッテリーの梅野が刺した。いずれもフルカウントまでもつれた立ち上がり。それでも要所ではコースをついた。

 三回&四回と走者こそ許すが、後続はきっちりと断ちきり、流れは渡さない。相手の投手は阪神戦通算9戦4勝無敗の岡田だった。難敵相手にこの日もなかなか得点を奪えなかったが、もらった先取点を守り抜く。苦しい打線を右腕で支えた。

 唯一失点を許したのは六回だった。先頭の田中に三塁打を許すと、続く菊池には四球。丸を二ゴロに打ち取る間に、生還を許した。七回には2死走者なしから、安打と味方の失策で得点圏に走者を進めるが、代打・新井を中飛に。虎党は一斉に立ち上がり、力投のメッセンジャーへ大きな拍手が送られた。

 勝ち投手の権利を持ち降板した助っ人右腕。13日に誕生日を迎えたばかりだった。37歳になって初白星へ。リーグトップタイの12勝、そして日米通算100勝目をかけ、あとはリリーフ陣にマウンドを託した。

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