大山、走る4番 ノーサインで2盗塁 梅&坂本から超積極走!

 「阪神紅白戦、紅組5-4白組」(13日、安芸市営球場)

 阪神・大山悠輔内野手(23)が13日、午後から行われた紅白戦に紅組の「4番・三塁」で先発出場。視察に訪れた藤原次期オーナーも見守る中、2安打1打点2盗塁と躍動し、「走れる4番」としての可能性を示した。来季の飛躍が期待される4番候補が、走攻守全ての能力を高めていく。

 いきなり貫禄を示した。初回、1死一、三塁で迎えた第1打席。浜地の134キロ変化球を捉え、中前適時打で先制点を挙げた。すると次打者・原口への8球目だ。好スタートを切って二盗成功。今季ゴールデングラブ賞を獲得した梅野の強肩をくぐり抜けた。

 三回1死一塁では、133キロ変化球をうまく右前へ。和製大砲候補の活躍にスタンドが沸きかえる。「感覚的なところですけど、実戦の中でいいスイングができてきている。この感覚を続けていけるようにしたい」と手応えを口にした大山。藤原次期オーナーも視察する中で、4番の役割を果たした。

 四回は1死から三塁・藤谷の失策で出塁。原口への3球目に二塁へ駆けだし、今度は坂本から二盗成功だ。試合は最初から最後までノーサイン。自らの判断でスタートを切った。昨季は2盗塁、今季は5盗塁だったが走力は決して低くない。「打つ守るだけじゃないので、全部頑張ります」と技術を高め、走塁面での貢献も誓った。

 矢野監督は大山の意識の部分を評価した。「自分で何かを感じ取ってしか行けない状況を作っているので、あそこでスタートを切ったというのは、すごく価値があったと思うね」。指示を待つのではなく、タイミングを自ら探り実行した。そんな主体性を選手には求めたい。

 現状、大山には植田や島田ほど盗塁のイメージはない。だが相手が警戒し「もしかしたら大山でも…と思ったら、投手はストライクが入らないかもしれないし、捕手も慌てるかもしれない」。結果的に走らなくても、相手にプレッシャーを与えることができると指揮官は考えている。

 浜中打撃コーチは「詰まってもいい角度で運ぶことができている。甲子園で右中間に放り込むのは難しいと思うけど、狭い球場での(右方向への)ホームランっていうところを増やしていければ、20本、30本も見えてくる」と打撃そのものも高く評価した。「練習でできても試合でできないと意味がないので、試合でできるように頑張ります」と大山。走攻守でハイレベルを目指していく

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