藤浪、武豊の激励に応える 競馬界レジェンドからのエールに刺激

 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が22日、親交のあるJRA騎手の武豊(49)から21日にエールを送られたことを受け、期待に応えることに意欲を示した。この日は「ベースボールメディカルセンター」を主宰する相澤一幸代表(36)から、投球フォームに関するアドバイスを送られた右腕。キャンプ初日からアピールを続けるべく、フォーム固めを重ねる。

 背中を押してくれる偉大な存在の言葉が、腕を振る大きな原動力となる。親交のあるレジェンドジョッキーからのエールを受け、藤浪は丁寧に言葉をつむいだ。「いいアドバイスを毎回言ってくださる。期待してもらっているので応えたい」

 昨年、前人未到のJRA通算4000勝を挙げ、今もなお競馬界の第一線を走り続けている武豊。藤浪とは親交も深く、食事をともにする機会もある。今オフは武豊がプロデュースするジムを拠点に体幹強化や肩、股関節の可動域を広げるトレーニングに取り組んでいる右腕。競技の壁を越えての交流は、右腕の復活への大きな足掛かりとなっている。

 藤浪はこの日、鳴尾浜で今年4度目のブルペン入りし、今年最多となる81球を、捕手を座らせて投げ込んだ。「感覚が悪かったので投げただけ」と球数については事もなげに振り返った。

 投球後は相澤氏と言葉を交わす場面も。相澤氏は「ちょっとしたチェックというか、確認ですね」と話し「コントロール、理想のフォームの再現性を高めたいので、そういった形でビジョンを立てています」と説明した。

 昨季に比べ「今年のボールの方が全然違うので、いい方向に行ってるんじゃないかと思います」と相澤氏。自身の投球に取り入れられるかとの問いに、藤浪本人は「もちろん」とヒントにしていく構え。キャンプインまで残り数日。ユタカの期待にマウンドで応えるべく、右腕は調整を重ねていく。

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