ナバーロ2打席連発 マルテいなくてもオレがいる!左翼スタンドへ自画自賛の2連発

 「オープン戦、ヤクルト1-10阪神」(20日、神宮球場)

 やはり昨年までのイメージとは違う。阪神・ナバーロが2打席連続で左翼スタンドへ本塁打を打ち込み、チームの大勝に貢献。開幕スタメン入りへアピールした。

 「センターより逆方向にいい感じで打つことができたね」。自画自賛の2連発は、まるでVTRを見ているかのような同じ当たりだ。まずは大山の3ランでリードして迎えた初回の第1打席。内角低めに来た初球の148キロ直球を逆方向に力強く打ち返して、左翼スタンドへソロホームランを放り込んだ。

 四球の大山を一塁に置いて迎えた三回の2打席目も、ほぼ同じコースの直球をはじき返す。打球は1発目よりもさらに飛んでスタンドへ。“意外な男”の連発に左翼スタンドに陣取った虎党はお祭り騒ぎとなった。

 ロサリオの不振を受けて、昨季は6月下旬からの緊急加入だったとはいえ、66試合の出場で本塁打は3本。今オフ、パワーアップに重点を置いてトレーニングを積んできた成果が表れた。

 2打席連発の経験を問われ、「これまでにもあるよ」と笑った背番号99は「自分が力強くなったと感じていることが、結果としても出た。さらに調子を上げてシーズンに向かいたい」と胸を張った。

 新助っ人マルテが右ふくらはぎの張りで現在、1軍から離脱中。開幕が微妙な状況だけに、矢野監督もホッと一安心だ。「勝負強くて、さらに長打力もという形になれば、すごく相手にとって嫌な打者になる。もともと守備もうまいので使いやすい」と目を細める。

 マルテ復帰後の外国人枠についても「いい悩みはあった方がいい」と指揮官。もはやマルテのスペア的な存在ではない。来日2年目で大きく進化した“ニューナバーロ”が堂々と開幕スタメンを狙っていく。

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